汚れてしまったとしても|心の中の鍵付きの箱

人は、必ず、
誰にも話したくない秘密や、
目を背けてきた現実、
思い出したくもない過去、
考えたくもない未来、
後悔や、不都合な真実、

そういった永久に
心の内に隠しておきたい
ものを抱えながら
生きています。

あなたの周りには、
胸を張って生きている
立派な人もいるかもしれない。

それは、ただ、
そう見えるだけなのです。

*

生まれたばかりの
赤ちゃんでもない限り、
全く汚れなき人生を
送っている大人など、
いるのでしょうか?

夢は真実を語る。

多くの人の夢を
観察していく中で、
筆者は、人の本質
のようなものを見た
ような気がするのです。

どんな夢にも、
” 罪 ” が描かれている。

天使のような純粋な心を
持った人は、多分、
この世界には存在しない
のでしょう。

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イノセンス

しかし、筆者は、
そのことについて、
腹立たしく思うことも
ありませんし、
失望もしていません。

もちろん、筆者自身も
汚れた部分はありますから、
誰かの罪をどうこう言う
立場ではないと言えば、
そうかもしれません。

別に、言うつもりも
ありませんが・・

*

それに、そう考える方が、
楽ではないですか?

心が汚れているから、
自分は、もっと頑張ら
なければいけないとか、
自分は底辺だとか、
自分には幸せになる
資格が無いとか、

そうやって、雲の上に
理想を置いて、自分を
苦しめ続けることが、
良いことなのでしょうか?

望む体型になりたくて、
必死に努力したせいで、
健康を損なってしまう
完璧主義の女性たちのように
理想を求め続けることが
本当に、
良いことなのでしょうか?

*

人は、誰しも、何かしら、
” 罪 ” を抱えている。

だから、人が、
人らしくいられるのです。

イノセンスとは、
幻想です。

この幻想によって、
どれだけの人が、
自分を傷つけてきたのか、
どれだけの人が、
自分に自信を持てずに
生きているのか、
どれだけ、その人の
可能性を狭めているのか、

もし、あなたが、
何かを抱えているのなら、
それを抱えている自分を
許してあげてください。

光があるとすれば、
それは手の届かない
幻想の中ではなく、
あなたの中にあるのです。

心から笑える日

筆者が、夢鑑定の依頼を
受けてから、夢に関する
インタビューを開始すると、
時々、次のような反応を
見せる方がいます。

” ああ、もういいです。
その話はしたくない ”

セッションが、
夢の核心に近づくほど、
依頼者が、何か思い当たる
ことがあるのか、突然、
口を閉ざしてしまうのです。

そうなると、それ以上、
夢について掘り下げる
ことが出来ないため、
ほぼ、その依頼は、
キャンセルという形で
終わることになります。

*

実は、こういった反応は、
別に特殊な事例ではなく、
至って、ノーマルな反応
なのです。

誰にも言えない悩みだから
こそ、心の中に引っかかり
続けて、夢になっている
わけですから、夢を読み解く
過程で、他人に覗かれ
たくない核心に触れて
しまうことは、避けられない
ことなのです。

依頼者の心の核心に
触れてしまうわけですから、
それが、その人にとっては
” 地雷 ” の可能性もある。

例え、他人から見て、
何でもないことであっても、
本人にとっては、禁句だ
ということもあります。

なので、セッションでは、
細心の注意を払わなければ、
ならない。

*

例えば、これ以上、
夢について掘り下げると、
依頼者の負担が大きいと
判断すれば、依頼者の
続行への意思があっても、
一旦は、キャンセルを
薦めることがあります。

無論、依頼者自身が望めば、
途中でも終了します。

それによって、その人が
自身が抱えているものと、
向き合う機会を失うことに
なったとしても、筆者は、
開きかけた心の扉をそっと
閉じるのです。

*

閉じたままでも、
人は、生きていけます。

それに、
心を閉じてしまう人を
無理矢理、救い出すことは
出来ない。

傷は誰にでもある。

そして、何事も無かった
かのように振る舞い、
忘れようとする。

それこそが、
” 人 ” なのです。

*

心から笑える日が
来ることを待ち望む
必要はありません。

なぜなら、あなたは、
今の笑顔で、十分、
輝けるからです。

鍵付きの箱

人の心の中には、
” 鍵つきの箱 ”
のようなものがあります。

箱の中には、抑圧した
感情や、忘れたい記憶など、
その人にとって、都合の
悪いものが入っている。

だからこそ、” 鍵付き ”
なのですが。

夢を読み解くためには、
鍵を外して、蓋を
開かなければならない。

そうしなければ、
夢の意味を知ることは
出来ないのです。

*

誰だって、他人に心の中を
のぞき見られるのは、嫌です。

それが、もし、
知り合いや、友人ならば、
最悪、人間関係が、
壊れてしまう可能性もある。

いえ、夫婦や、家族の間で
あっても、踏み入れてはならない
領域というのはあるのです。

そう言った意味で、
筆者は、知人や家族の
夢を解釈することはありません。

顔も知らない依頼者と
メールでやり取りをする分には、
セッションの間だけの関係
ですから、お互いに後々、
影響を残すことはありませんが、
それでも、マナーとして、
個人の領域に足を踏み入れている
という意識は、常に持って、
セッションに当たります。

*

実際は、筆者に依頼するよりも、
自分自身で、夢を読み解くことが
最善なのです。

なぜらな、映像を見たのも、
そこで何かを体験し、
どんなことを感じたのか、
それを正確に知っているのも、
夢を見た本人ですから。

そして、夢とは、
” 感覚の世界 ” ですから、
言葉に言い表すことが
出来ない無数の要素がある。

それを他人に正確に
伝えることは、どんなに
頑張っても不可能です。

それは、自分の
好きな音楽の良さを
友人に説明することに
似ています。

音楽は、言葉で説明する
よりも、一度、聴いて
もらった方が伝わります。

ただ、それを聴いて、
あなたと同じ感覚を
持つかは保証できませんが。

*

自分で読み解いた夢が、
目を背けたいものを
描いていたとしたら、
誰にも知られずして、
蓋を閉じ、再び鍵を
かけることも出来る。

もし、必要なら、
いつでもそれを
開くことも出来る。

それは、
あなたの ” 箱 ” です。

そして、世界に
一つしか無い鍵は、
あなたのポケットに
入っている。

夢の中で、あなたは、
時折、それを開いて、
確認するのです。

自分が、何者か、
どこから来たのか、
何を知っているのか、
何を知らないのか、

” 罪 ” を隠すはずの箱に
自分の大切な思い出や、
あなたが求め続ける
人生の ” 答え ” も
入っている。

それは、どれも、
あなたの ” 核 ” なのです。

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