正夢の仕組み|誰も話さなかったこと

” 正夢 ” とは、現実に起こる
出来事をそれ以前に夢として
見る現象。

いわゆる、予知夢です。

ただ、実際、多くの
正夢と呼ばれる夢の中で、
100%未来を映し出して
いるものは、極、稀です。

そのほとんどは、誤差があり、
未来の出来事を正確に
描いてはいない。

*

しかし、それを見た人は、
100%の一致ではなくとも、
” 正夢 ” だと認識するのです。

なぜなら、自分の見た夢と
実際に起こった出来事との間に
共通点と強い因果関係が
あることに気づくからです。

なので、彼らの言う
” 正夢 “とは、厳密には、
” ほぼ、正夢に近いもの ”
と言った方が正しいのかも
しれません。

*

” 正夢 ” の言葉の定義が
どうであれ、実際の出来事を
どれぐらい再現しているか、
という ” 再現率 ” は、
ケースによって違います。

” 一部は、一致しているが、
それ以外はよく分からない ”

” 半分ぐらいは
合っていると思う ”

” 9割方、見たままだった ”

その再現率は、夢によって
ばらつきがあります。

*

一体、この再現率が、正夢と
何の関係があるのでしょう?

今回は、正夢の原理、
その仕組みについて
見ていくことにしましょう。

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残りの1割の誤差

もし、その夢が、9割方、
事実を描写しているとしたら、
残りの1割は、実際の出来事と
違っていたということです。

この ” 1割 ” の違いは
何でしょう?

なぜ、夢は、100%一致した
描写をしないのでしょうか?

次は、筆者の見た
夢の一例です。

玄関のチャイムが鳴る。
 
そこには、50代ぐらいの
女性が立っている。
 
女性は、持っていた
封筒を差し出す。

筆者は、目覚めてから、
夢の内容について考えて
みましたが、その時点では、
特に思い当たることは
ありませんでした。

それから、数日後、
玄関先でチャイムが鳴り、
ドアを開けると、そこに
女性が立っていました。

50代ぐらいの。

筆者は、女性を見て、
先日見た夢が、このことを
暗示していたのだと、
すぐに気づきました。

彼女の背後には、車検に
出していた筆者の車が
止まっていました。

女性は自動車修理工場の人で、
車検の終わった筆者の車を
自宅までわざわざ届けて
くれたのです。

そして、彼女は、筆者が
借りていた代車に乗って
帰っていきました。

*

この出来事は、ある意味、
” 正夢 ” と言うことも
出来ますが、正確には、
違っている部分があります。

それは、” 封筒 ” です。

彼女は、車を届けに来た
だけで、封筒は持って
いませんでした。

夢の中では、女性を見て、
近所に住んでいる住人が、
てっきり町内会の集金に
来たのだと思っていたのです。

そして、町費を入れる
封筒を差し出された。

*

しかし、現実では、
女性は町内会ではなく、
修理工場から車を届けに
来ただけ。

ただし、封筒は、後日、
車検の請求書が入った
郵便物として届くことになります。

請求書には、とあるパーツの
交換代金が加算されており、
ため息の出る金額になって
いました。

潜在意識は、この一連の出来事を
なぜ、今回のような夢に
したのでしょう?

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潜在意識の意図

その理由は、明白です。

車検の代金が予想に反して
高額なので、潜在意識は、
事実を都合の良い形に
書き換えたのです。

女性を修理工場の社員ではなく、
近所の住人に置き換え、
後日届く請求書を、町費を
入れる封筒に置き換えて、
それを彼女に持たせた。

きっと、こう思ったのでしょう。

” どうせ来るなら、
近所のおばさんが、
町費の集金に来る方が、
マシだった ”

出費は出費でも、町費ならば、
大した金額ではありません。

*

夢は、その人の ” 主観 ” を
映し出している。

” 主観も入ることがある ”
ではなく、主観でしか
描かれないのです。

つまり、潜在意識にとって、
事実をそのまま鏡に映すか
のように、描写する動機は
どこにも無いのです。

何か、心の中に処理して
おかなければならない
ストレスがあり、
それを処理するために
やも得ず、事実を部分的に
描写しているだけなのです。

潜在意識に、事実を正確に
描写しようとする意思は
ありません。

都合の悪い出来事を
そのまま描写することに
メリットが無いからです。

*

夢を見ている本人の ” 主観 ”
によって、書き換えられた部分。

これが、正夢における
1割の誤差となって現れている。

もし、出来事の全体像で
都合の悪い部分が大きければ、
それだけ書き換えなければ
ならない範囲も大きくなって
いきます。

1割が、半分に、そして、
一部の残して、そのほとんどが
書き換わってしまうこともある。

そうなっていくと、
もはや、” 正夢 ” ではなく、
夢占いで言う ” 暗示 ” と
いうことになるのですが。

正夢とそれ以外の夢に明確な
区切りは無く、これらは、
延長線上にあるものです。

単に書き換えが行われた範囲が
広いか、狭いかという
” 程度 ” の問題です。

*

では、書き換えられる範囲が、
” 全て ” だったとしたら
どうなるでしょう?

それが、あなたが、
日々、見ている夢です。

あなたは、出来事と夢との
関連性に気づかずに、
” 単なる夢 ” として片づけて
しまっている。

それです。

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都合の良い出来事

潜在意識の意図によって
書き換えられる範囲が
比較的小さかった場合、
それは、出来事の原型を
辛うじてとどめた夢になる。

そして、私たちは、それを
” 正夢 ” と呼んだりする。

*

さて、書き換えが行われる理由は、
その出来事に都合の悪い部分が
あるから、ということですが、
もし、出来事に都合の悪い部分が
ない場合は、どうなるのでしょう?

全く、都合の悪くない出来事。

別の言い方をすれば、
” 都合の良い出来事 ” とも
言えますが、

まず、言えることは、
都合が悪くないのなら、
その出来事に取り立てて
注意を注ぐ必要が無い
ということです。

例えば、朝、会社に出勤する時、
いつも通りの通勤ルートを使い、
会社に到着する。

都合の悪いことは、何一つ
起こらなかったわけですから、
潜在意識が、処理しなければ
ならない仕事は何も無い
ということです。

つまり、夢は作られない。

仮に、列車が何らかの
アクシデントによって遅れ、
大事な会議に出られなかった
としたら、それは、
夢になるかもしれません。

出来事が起こる数日前に。

*

ならば、宝くじが当たるとか、
理想の異性に出会うという
ような幸運が舞い込んでくる
としたら、どうでしょう?

悪いどころか、歓迎すべき
都合の良い出来事ですから、
書き換えは行われず、
事実をそのまま描写する
のでしょうか?

答えは、” NO ” です。

やはり、主観による
書き換えは行われる。

*

例えば、小さな幸運が
一人の女性に
舞い込んできたとします。

意中の男性から、
携帯にメッセージが届く。

それは、単なる業務連絡
でしたが、好きな人からの
メッセージには違いありません。

彼女は、こう思う。

” これがデートの
誘いなら良かったのに・・ ”

そして、彼女の潜在意識は、
その数日前に、男性から
メッセージが届く夢を作るのです。

無論、メッセージの内容は、
デートの誘いです。

つまり、彼女の潜在意識は、
事実をより都合の良い形に
” 盛った ” のです。

*

それが小さな幸運なら、
より大きな幸運を
欲しがるのが人の性です。

その ” 欲張り欲求 ” は、
確実に、主観として夢に
影響を与え、事実を歪める
動機になります。

*

では、小さな幸運でなく、
もっと大きな幸運ならば
どうでしょう?

これ以上望むなんて出来ない
と思えるほどの大きな幸運。

そういった事態になったとき、
人がどんな反応をするのかを
思い浮かべてみてください。

まず、疑う。そして、
運を使い果たしたように
感じて怖くなる。

突然、友人から、年収が10倍に
なる仕事があると誘われたら、
あなたなら、どうしますか?

そういうことです。

大きな幸運を受け止めきる
ことが出来ない潜在意識は、
素直に事実を描かない。

やはり、事実は、
歪められるのです。

*

関連記事:
夢の中の ” 贈り物 “|設定が盛られた夢

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稀にある正夢

ただ、脚色を加えず、
事実そのものを描く夢は、
稀に、あるのです。

それは、ストーリー性の無い
シンプルな構成を持った夢に
表れることが多い。

ついウトウトしたときに
脳裏に過るビジョンのような
短い夢などです。

*

夢を作る工程は、いくつかの
段階に分けることが出来る。

まず、舞台となる背景を用意し、
ストーリーが始まる最初の形を
作ります。

それから、夢を見ている本人の
視点が入り、ストーリーが
開始される。

つまり、最初の段階である
シチュエーションの完成時は、
まだ、主観が完全に反映
されていないことがあります。

*

例えば、自宅のリビングで
煙草の火で絨毯を焦がす
出来事があったとします。

急いで消し止めて大事には
至らなかった。

その数日前に、灰皿の上から
落ちそうな煙草の映像だけを
見て、あなたは目覚める。

もし、夢に続きがあれば、
落ちそうなそれを危ないと
思ってもみ消したかも
しれませんが、

それがストーリーとして
動く前に夢が終わっているので、
夢は、単に事実を描写した
だけになります。

このように、問題に対処する
前に目覚めた場合は、結果的に
事実のみの描写になることが
あります。

関連記事:
ウトウトした時の一瞬の夢|1コマだけの映像

*

また、あまり自分にとって、
影響の無い些細な出来事に
関しても夢は作られることが
あります。

例えば、政治に関心の無い人が
政治に関する夢を見た場合、
政治の大きな動きですら、
その人にとっては
” 些細な出来事 ” に過ぎないので、
事実を歪める強い動機が
生まれません。

” ああ、そうなんだ。
何か法案が決まったらしいよ ”

という程度の緩い感覚が、
夢に描かれるとしたら、
比較的、書き換えられる
範囲が小さいかもしれません。

そういった場合は、
社会の出来事を予知した
ようにも見える。

しかし、こういったケースは、
やはり、稀です。

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夢を作り続ける理由

さて、ここまでは、予知夢が
実際に起こりうる現象という
前提で話を進めてきましたが、

そもそも、潜在意識が、
未来の出来事を予知すること
などありえるのでしょうか?

懐疑的な人なら、
科学的根拠を示せと
言うかもしれません。

*

仮に、予知することが
出来たとしても、残念ながら、
それを証明することは
不可能なのです。

例えば、誰かが見た夢を
どう証明するか?

考えてみてください。

証明する方法はありません。
科学の発達した現代においても。

それは、恋人の ” 愛している ”
という言葉が、永遠に不確か
なのと同じです。

心で思ったことや、
感じた感覚を誰かに
証明することは出来ない。

夢とは ” 感覚の産物 ” なのです。

*

出来るとすれば、言語や態度、
それ以外の間接的な方法でのみ、
その可能性が高いと予想する
ことだけです。

なので、ここで言えることは、
予知は、自身の夢によって、
実際に体験するしかない
ということです。

もし、証明が欲しいなら、
自分の夢を観察し続けるしか
ありません。

*

あなたが、もし、
” 正夢 ” を見たというなら、
それは、きっと真実でしょう。

ただ、それを信じてくれる人は、
本当に少ない。

” あの夢は、自分の思い過ごし
だったのだろうか? ”

” 最初は、そう思ったけど、
段々と自信が無くなってきた ”

と自分の体験ですら
疑ってしまいそうになる
ことがあるかもしれません。

なぜなら、確証を得る方法など、
この世界には無いのですから。

*

それでも、あなたの
潜在意識は、日々、
夢を作り続けるのです。

それが、
不確かなものであっても、
幻想と呼ばれても、

潜在意識にとっては、
科学的根拠や確証は、
何の意味も持たないのです。

唯一、この世界で
意味のあることとは、

あなたが、今、ここに
存在しているということです。

そのために夢は作られる。

*

関連記事:
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願望夢と予知夢の見極め方|予知夢の仕組み

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