夢の中の ” 危険な状況 “|緊迫したシチュエーション

夢の中で、ヒヤッとするような危険な
シチュエーションが描かれることがあります。

例えば、崖っぷちの細い山道を歩いていたり、
深夜、自宅に何者かが侵入したり、鳴り響く
踏切の上で車が故障してしまったり、

事故や事件そのものは発生していないが、
その瀬戸際という緊迫した状態を描く夢。

こういった夢を見ると何かの警告メッセージ
ではないかと不安になるかもしれません。

果たして潜在意識は、
危機的状況を描く夢によって、
一体、何を伝えようとしているのでしょう?

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後付けされたシチュエーション

次は、筆者が見た夢の一例です。

凍り付いた道路の上を
スピードを出して車を運転している。
 
大きな危険物輸送車が
地響きを立てながら
すぐ真横を追い抜いていく。
 
このすぐ先は急カーブになっている。
 
あのスピードと重量を考えると
輸送車は曲がり切れないだろう。

前方を走っていた輸送車が急カーブに
さしかかり、曲がり切れず片輪が大きく
浮きあがった瞬間、筆者は目覚めます。

まさに、大事故直前と言ったところでした。

場所は広い荒野のハイウェイといった
感じで、家も無く、ただ、凍てついた雪景色
が延々と続く、日本ではあまり見られない景色。

それは明らかに架空の場所だったので
筆者は夢に描かれた危機的状況は、
何らかの ” 例え ” なのだろうと思いました。

では、夢の内容を詳しく見ていきましょう。

凍り付いた道路の上をスピードを出して
車を運転している。
この時点で、既に奇妙です。

なぜ、そのような場所をスピードを出して
運転する必要があるのでしょう?
ゆっくり走れば済む話です。

何か急ぎの用事があったのか?

ですが、夢の中の筆者には目的があって
走っているという認識はありませんでした。

つまり、こういうことです。

筆者には、
何かに対する危機感、焦りがあった。

それを凍結した路面の上を運転している
せいにして、誤魔化そうとしている。

” 自分の気持ちがソワソワしているのは、
危険運転をしているからだ ”

潜在意識は筆者にそう思わせようと、
このシチュエーションを仕組んだ。

この危険な状況は、筆者が元々感じていた
危機感に対して後付けされた演出です。

置き換えられた事故

では、筆者は、何に
危機感を感じていたのでしょう?

夢の中では、
危険物を積んだ大型タンクローリーが、
地響きを立てながら凄いスピードで
真横を抜き去っていった。

無論、登場しているタンクローリーも、
筆者自身による演出の一つなのですが、
ここでも潜在意識が、あえて危険な状況を
作り込もうとしている意図が感じられます。

無論、目の前に用意されたカーブも
演出の一つです。

凍結路面の上をカーブに向かって
猛進していくタンクローリーが、
その後どうなるか想像に難くありません。

潜在意識が、それを必要としているのです。

夢全体が、この結末を描くために
構成されたストーリーのようにも見えます。

ドラマで例えるなら、
最初にラストシーンのみが決まっていて、
そこに至るまでのストーリーが
それに合わせて作り込まれているような感じです。

そして、この夢の結末は、実際の事故を
描いているわけではなく、筆者の主観
によって描かれているということに
留意する必要があります。

つまり、何か別の事柄を
タンクローリーの横転事故に例えている。

この時点で、筆者には
一つの心当たりがありました。

それは、このところ、連日、報道されている
国際ニュースです。

丁度、挑発し合う北朝鮮とアメリカの動向に
世界が注目している時期でした。

それは、誰もが知っているとおり、
一食触発といった様相を呈し、テレビでは
軍事評論家やコメンテーターが、いわゆる
” Xデー ” ついて話題にしている時期でした。

無論、筆者もニュースを見ていましたし、
インターネットでは、過激なタイトルの
関連記事や動画があちこちで投稿されて
いるのを知っていました。

あまり、そういった情報に
振り回されたくないとは思いつつ、
さすがに心の底では動揺していたのです。

それから、一週間ほど経った頃、
アメリカの航空母艦の一団が進路を日本海
に向けて航行しているというニュースが流れます。

まさに、いよいよかという事態に、
日本中が戦々恐々としたことでしょう。

おそらく、ニュースに触発され、
筆者の中に生まれた
国際情勢がさらに不安定になり、やがて、
本当にXデーが来てしまうのではないか
という危機感が今回の夢を作るきっかけに
なった・・ということかもしれません。

つまり、夢の中で ” Xデー ” を
タンクローリーの横転事故に置き換えた。

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設定が置き換えられた理由

さて、今回の夢に描かれていたのは、
国際情勢に関する筆者の不安と危機感
だったわけですが、それが、なぜ、
このような夢になったのでしょう?

夢の中で、分かりやすく戦闘機や
ミサイルを描いても危機感は表現出来たはず。

まず、直接表現を使わなかった理由の
一つは、それを直視したくなかったからです。

戦争など、それが夢の中であったとしても、
誰も体験したいとは思わないでしょう。

それが、実際に起こるかもしれない
リアルな問題なら、なおさらです。

だから、心の奥底にある危機感を別の形で
処理する必要があった。

” これはハイウェイで起こった大事故に
過ぎない ”

というストーリーに置き換えて、
気休めにしようとしているのです。

そして、その事故は
大きくなければいけない。

なぜなら、夢の作り手である潜在意識は
タンクローリーの事故が、本当は
何を例えているかを知っているからです。

それが、曲がり角で車と車が衝突する
といった日常的な事故では
インパクトが弱く、心の底で感じている
危機感とは釣り合いが取れない。

不自然でない程度に誤魔化すためには
それなりのスケールが必要だった。

潜在意識は夢の舞台を凍てついた
荒野に走る一本のハイウェイに設定し、
危険物を積んだ大型輸送車を配置しています。

真横スレスレを地響きを立てながら、
走り去っていく大きな輸送車は、
” 自分にはコントロール出来ない
暴走する大きな力 ” を象徴しています。

シュミレーションとしての夢

さて、今回の夢では大事故が起こる直前に
筆者は目覚めています。

つまり、結末を明確に見たわけではない。

多分、目覚めなければタンクローリーは
間違いなく横転したでしょう。
危険物を運搬していたという設定なので
爆発炎上したかもしれません。

ただ、夢の中で、もし、
そういった結末であったとしても、それは、
未来を暗示しているとは言えないのです。

実際、現時点の北の情勢を見ても
何も起こっていませんし、
多分、これからも起こらないでしょう。

夢は、あくまで
” 主観 ” によって描かれる。

まさに、今回の夢は、筆者の主観が
描かれていたわけですが、仮に
タンクローリーが横転し爆発したとしても、
それも、結局、筆者の中の

” もし、こんなふうに大惨事に
なったらどうしよう・・ ”

が描かれているだけなのです。

例えば、心配症の人なら、Jアラートが
誤作動を起こしたというニュースを
見ただけで、自宅にミサイルが
飛んでくる夢を見るかもしれません。

” もし、それが誤作動ではなく、
本当だったら・・ ”

とニュースに過剰に反応した潜在意識が、
その勢いで夢を作ったのです。

夢が、こうした ” 恐れている事態 ”
を映像化するのは、私たちが
災害保険に加入する理由に似ています。

本来ならば起こって欲しくない出来事を
わざわざ想定し、それに備えて
私たちは保険に入る。

実際、それを一度も使う機会が
訪れなかったとしても。

つまり、夢に描かれる惨事は
備えるための ” 想定 ” なのです。
言い換えるなら、
” シミュレーション ” でしょうか。

ゆえに、大抵の夢の結末で
自分が死ぬことはありません。

もし、あなたが、ヒヤっとする
危機的状況を描いた夢を見たならば、
まず、落ち着いて自分の現在の状態を
振り返ってみてください。

それが、未来に関することでなければ、
今の精神的に不安定な状態が、
夢になったと考えることも出来ます。

仮に、それが未来の暗示であったとしても、
結局、その夢は、あなたの主観によって
描かれてるということを忘れてはいけません。

夢に描かれるのは出来事そのものではなく、
あくまで出来事に直面したときの
” 個人的感想 ” なのです。

 

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