霊夢について|スピリチュアルメッセージの必要性

夢の中に神や天使など、スピリチュアルな
存在、もしくは、今は亡き故人が登場する
という場合。

人によっては、それを霊界からのメッセージ
だと受け止める人も入れば、ただの夢だと
片づける人もいます。

それが本当にスピリチュアルな夢なのか、
単なる夢なのかという線引きは極めて
難しいでしょう。

そういった精神世界に傾倒しやすい人で
あれば、あらゆる夢は、天使からの贈り物
でしょうし、まったく信じない人には、
どんな夢も単なる雑夢にしか見えない。

果たして、これを客観的に見極める方法は
あるのでしょうか?

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夢が作られる理由

まず、夢が作られる理由について考えて
みましょう。

基本的に、全ての夢は願望によって
作り出される。例えば、故人ともう一度
再会したいという願望があるなら、
潜在意識はそのようなストーリーの夢を
作ります。

それは、故人の魂との再会ではなく、
潜在意識が過去の記憶を元にその面影を
夢に投影したのです。

故人に対する思いが強ければ、それだけ
強い願望を持つことになり、それが、
故人が登場する夢を作るきっかけになる。

また、どれだけ夢で故人との再会を
願っても、全く登場しないケースも
あります。この現象は、潜在意識の
防衛反応の一つです。

辛い記憶を思い出して、心に負荷を
かけないために、夢にすることを
避けているのです。

と言っても、故人への執着が無くなる
わけではありませんから、潜在意識は、
それを別の形で処理しようとする。

つまり、故人を直接登場させるのではなく、
暖かな光や美しい馬というシンポリックな
姿に置き換えたり、外国人や見知らぬ人物
として登場させることもあります。

見知らぬ人であるのに、なぜか懐かしく
感じる人物などは、置き換えらえた
一つの例です。

例えば、歳月が過ぎ、悲しみが癒え、
故人に対する強い執着が薄れてきた頃に、
ようやく故人が夢に登場するようになる
という現象は、

大切な人を失った事実に向き合うことが
出来るようになってきた気持ちの変化を
表しているのです。

見極めよりも大切なこと

次は、とある女性が見た夢の一例です。

伯母がキッチンで母と世間話をしている。
 
母が紙包みを差し出すと
伯母は、” いいの、いいの ”
と言って笑っている。

この夢に登場する伯母は、すでに他界
されており、近々、三回忌を迎える時期
にこの夢を見たと言います。

彼女は、前回の法事には出席することが
出来たのですが、今回は、健康上の都合で
出られないかもしれないという状況でした。

この夢の解釈は二つ考えられます。

一つは、三回忌に出席出来ない彼女の罪悪感
から、伯母を家に招いてもてなしている。
つまり、願望夢という線。

もう一つは、出席出来ない彼女に対して、
あの世にいる伯母が ” 気にしてない ”
というメッセージを送ってきた。
いわゆる、霊的なメッセージという線。

どちらが正しいのでしょう?

筆者は、これを明確にする必要はない
と考えています。

彼女の亡くなった伯母に対する気遣いは
事実ですし、その思いは天国にいる
伯母にも伝わっているでしょうから。

筆者は、彼女に尋ねました。

” もし、あなたが会いに行けないことを
謝ったら伯母さんは、
どんな反応をすると思いますか? ”

” あの人なら、多分、気にするなと
言うと思います ”

彼女はメッセージなど受け取らなくても、
すでに伯母のことを理解している。

言うなれば、彼女は生前の伯母から、
すでにメッセージを受け取っています。
言葉としてではなく、思い出として。

それ以上、
何が必要だと言うのでしょう?

未知の領域

潜在意識が感じ取ったものが、
スピリチュアルメッセージだったのか、
単なる直感だったのか、それを見極める
ことに、それほど意味はありません。

いずれにせよ、あなたが正しい道に
導かれるのならば、それがどこから来た
ものであれ、大切なメッセージには
違いないのです。

例えば、故人が夢に登場して危機を
知らせる。

故人が霊界からメッセージを送るほどの
重大な危機なら、あなたの潜在意識が
察知するでしょう。潜在意識は、何らかの
形であなたにそれを知らせようとする。

それは、夢とは限らず、体調の変化や、
ちょっとした気づきという形で。

あまり、メッセージの出所にこだわる
必要は無いと思います。

仮に、もっと緻密な分析をすれば、
それが願望夢なのか、そうでないのかを
判別することが出来るかもしれません。

ただ、最終的には ” 答え ” は、自分の意思
で判断することになるのです。そこに、
明確な判断基準などありません。

そもそも、霊界や霊魂といったものに
” 根拠 ” を求めることがナンセンス。
それは科学で証明されていないのですから、
証明されてもいない存在からの
メッセージをどう証明するのでしょう?

それは、まだ、人類には未知の領域
なのです。

夢とは幻影に過ぎず、信じたければ
そのように見え、疑いたければそのように
見える。

それが霊的存在からのメッセージなのか、
そうでないのかは、それを見た本人が
決めることです。

そもそも、あなたの見た夢は、あなたの
ものです。誰が夢を見た本人に向かって、
” それは違う ” と言えるでしょうか?

 

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