言葉で表現できない夢|夢世界の標準言語

もし、あなたが夢を見たとして、
そこにどんな意味があるのか
知りたくなったとしたら、
スマホで検索するでしょう。

でも、キーワード入力画面で
手が止まってしまう。

” 何て、入力したら
よいのだろう? ”

*

夢とは、見ている間は、
そこが不自然な世界だとは
思わないのです。

むしろ、全てを理解し、
感じ取ることが出来る。

しかし、目覚めて、
いざ思い返してみると、
支離滅裂なストーリー、
特殊な設定、あまりにも
個人的過ぎる内容、
現実には存在しない
あらゆるもの・・

言葉では、到底、
言い表すことが出来ない
様々な演出。

*

例えば、蛇に足を噛まれる
といったシンプルな内容なら、
入力するキーワードは、

” 夢 ヘビ ”

と言った感じでしょうか。

しかし、夢とは、
必ずしも、検索しやすい
内容で作られるわけでは
ありません。

むしろ、検索しても、ほぼ、
情報など皆無である内容の方が
断然に多い。

出来ることと言えば、
夢占いの数ある項目から、
関係ありそうな解釈を拾い、
それらを組み合わせて、
答えを推測してみること
ぐらいでしょう。

*

もしくは、
” 占い ” としてではなく、
心理学的な視点から、
夢の意味を知りたいと
思うかもしれません。

ただ、夢占いも、
心理学としての夢解釈も
本質的な部分では同じです。

双方は、一つのものを
二つの側面から見ているに
過ぎない。

では、自身の見た複雑な夢の
意味を知るには、一体、
何が必要なのでしょう?

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言葉の必要の無い世界

まず、夢は、言葉で
表現することが困難な
世界であることは確かです。

そもそも、言葉とは、
現実世界で意思疎通を
図るために設計された
ものですから、潜在意識の
世界を表現するための
仕様にはなっていない。

*

潜在意識の世界は、
私たちにとって、あまり
重要とされていません。

誰もが、夢を見て、
目覚めてから、
5分も経てば忘れてしまう。

日常には、何ら関係無く、
それが無くなったとしても
誰も困らない。

夢日記を書いたことの
ある人なら、言語の
限界を感じたことが
あるでしょう。

夢を文章に変換するのは、
至難の業です。

*

なぜ、言語表現の限界の
話をしたかと言うと、
夢の世界では、言葉を使う
必要が無いからです。

普通、現実世界では、
言葉によって、相手に
自分の意思を伝えます。

きっと、長年連れ添った
夫婦なら、目を見ただけで
何を言おうとしているのか
を悟ることが出来る。

あうんの呼吸です。

もし、自分にクローン
人間がいたとしたら、
言葉を越えて、
何か通じ合うものを
感じるかもしれません。

では、自分が自分に
意思疎通を図るとしたら
どうなるでしょう?

*

そこに、言葉は必要ない。

悲しいという気持ちを
伝えるために、いちいち、
” 悲しい ” と言葉に
する必要はありません。

そもそも、悲しいという
感覚がダイレクトに
伝わるのですから。

いえ、正確には、
伝える必要すらありません。

だって、それは、
自分の感覚ですから。

つまり、夢の中で
使われている言葉とは、
悲哀や、喜び、怒りなど、
” 感覚 ” そのものなのです。

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論理的思考の欠点

夢とは、そもそも、言葉を
必要としない世界ですから、
現実世界の言葉で説明しやすい
ように一つ一つが、論理的に
構成されていない。

ストーリーの前後が支離滅裂とか、
二つの場所に同時に存在するとか、
二次元的三次元とか、猫を母親だと
思って話しかけていると言った
矛盾した認識が、何の疑問も無く
受け入れられる世界です。

*

インターネットを使って
夢の意味を調べようとすると、
必ず、夢の内容から、
キーワードを抜き出すという
作業が必要になってきます。

しかし、冒頭でも、言ったように
夢を言語に変換するという作業は、
とても難しい。

やもえず、
キーワードを入力するために、
夢の中に現れた様々なものから、
検索出来そうなパーツのみを
抜き出して、サーチするわけです。

*

この夢をパーツごとに
分割する方法には欠点があります。

潜在意識が、夢によって
伝えようとしているのは、
言葉ではなくて、” 感覚 ”

言い換えるなら、夢の中で
あなたが何を体験し、
何を感じるかということです。

*

例えるなら、一本の映画を
通して観たときに初めて伝わる
メッセージがあります。

それを断片的なシーンだけを
いくつか取り出して、
何を伝えようとしているのかを
探るという状態に似ています。

映画の製作者は、作品を分析
してほしいわけではなく、
感じてほしいのです。

だから、作品を構成する
パーツを個別に分析しても
正しいメッセージを得ることが
出来ない。

この場合、映画の製作者とは、
潜在意識であり、映画とは、
夢です。

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唯一の方法

ここまで説明しましたが、
夢は、全体で判断しなければ、
意味が無いということは
何となく分かってもらえた
のではないでしょうか。

つまり、夢は、
バラバラには出来ない。

キーワードを抜き出す過程で
夢を解体してしまうために、
その時点で本来の意味を
失ってしまうのです。

*

と言っても、夢の内容全てを
文章としてキーワード入力する
わけにはいきません。

言い換えるなら、夢の内容を
検索して探すというアプローチは、
夢を読み解くという作業には
不向きなのです。

夢とは、プライベートな領域から
生まれたものであり、あなたが
先ほど眠っている時に、
作り出した出来立ての創造物。

インターネットは公共物であり、
過去の履歴に過ぎません。

方法は、一つしか無いのです。

自分で読み解くしかない。

*

さて、心理学の知識も無く、
夢占いの知識も使うことが
出来ないとすれば、

一体、何を手掛かりに、夢を
読み解けばよいのでしょう?

思い返してみてください。

夢は、あなた自身が
作った創造物です。

あなたの中から生まれた
ものですから、新しい知識は
必要ないはず。

材料も答えも、全て
あなたの中にあるのです。

*

夢を読み解くということは、
すでに、そこにあるものを
発掘する作業であり、
新しい知識を誰かに授かって、
読み解くものではないのです。

つまり、外側の世界に目を向けて、
情報収集するよりも、自己の内面
を掘り下げるという作業が、
重要になってきます。

では、内面を掘り下げるとは、
具体的に何をすれば
よいのでしょう?

結局、それが ” 感覚 ” なのです。

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夢の世界の標準言語

夢を見て何を感じたのか、
何を思ったのか、

それを見ている途中で必ず、
感じた ” 感覚 ” というものが
あるはずです。

それは、誰かに
伝えることが出来ない。

*

例えば、あなたが、
何か悲しいと感じるとき、
それは、いわゆる、

この ” 悲しい ” ですか?

それとも、
こっちの ” 悲しい ” ですか?

言葉にすると同じに見えますが、
本当は、そうじゃない。

自分の感情を言葉として
声に出して発音してみたり、
活字にしてみたときに、
” ちょっと違うんだけどな ”
と感じたことはありませんか?

こんな優しい印象ではないとか、
こんな堅苦しい感じではないと
自分の感じている ” 感覚 ” と
実際に形として表現したもの
とのギャップ。

それは、ちょっとではなく、
明らかに違うのです。

*

もし、失恋したことを
親しい友人に打ち明けて、
共感されたとしても、
その共感は、厳密に
あなたの感じたものと
一致しているのでしょうか?

多分、違っている。

友人には、友人の体験が
ありますし、それは、
あなたとは違うものです。

” 感覚 ” は、どれだけ
言葉を尽くしても誰かに
伝えることは出来ない。

夢の世界では、
その ” 感覚 ” こそが、
標準言語なのです。

*

だから、具体的には、
夢の中にヘビが登場したなら、
ヘビが登場した意味を探る
というよりは、夢の中で、
ヘビを見たときに、自身が
何を感じたのかを探る必要が
あるのです。

例えば、そこであなたが、
言い知れぬ嫌悪感を
感じたとしたら、
そのヘビの意味は、
それに関するものです。

インターネットで調べて、
金運が上昇するとか、
性的な意味合いがあるとか、
夢占いや心理学の視点から、
もっともらしい解説を
見つけたとしても、
あなたの感じた ” 感覚 ” を
覆すことは出来ない。

あなたの感じたことが、
全てです。

夢に登場したあらゆるもの
の意味を決めているのは、
夢の作り手である
あなた自身だということを
忘れてはいけません。

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知識の断捨離

と言っても、検索結果で参考に
なりそうな情報が全く無いとは
言えません。

夢占いで調べてみて、実際に
当たっていたということは
事実ありますし、心理学の
ウェブサイトでピッタリと
当てはまる回答が見つかることも
あります。

その情報が有用ならば、
参考にすべきでしょう。

そこで、納得出来れば、
それに越したことはありません。

*

ただ、夢という曖昧な創造物
ですから、必ずしも、
インターネットの情報が、
全てをフォローアップ
してくれるわけではない。

だから、最終的には、自分の
感じた ” 感覚 ” を基準に
しなければならないのです。

まず、あなた自身が、
そうだと思える答えを
見つける必要があります。

そして、それが見つかったなら、
それを否定する情報を目にした
としても、自分の見つけたものを
信じてください。

あなたが、作った世界です。

他の誰が、否定出来ると
言うのでしょう?

*

さて、今回は言葉で表現出来ない
夢をどのように解釈すべきか
ということを焦点を当て、
基本となる ” 感覚重視 ” の
アプローチをについて説明しました。

夢を読み解くという作業は、
技術やノウハウの比重は、
それほど大きくはないのです。

わざわざ、心理学の本を
読む必要もありませんし、
夢占いの全ての項目を
暗記する必要もありません。

自身の心の中で起こっている
ことを純粋に見つめる。

ただ、それだけのことなのです。

*

むしろ、知識ばかりが先行して、
内面を見つめることを蔑ろに
すれば、かえって正しい答えから
遠ざかってしまう。

そういった場合は、断捨離が
必要なのかもしれません。

身に着けてしまった知識を
捨て去ることは出来ませんが、
一時的にその視点を忘れて、
ゼロから考えるということは、
可能です。

*

やってみてください。

夢の中で自分が何を感じたのか、

” 感覚 ” を深く、
探っていくのです。

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