気分が落ち込んだ時の対処法|憂鬱さと疲労感

人生、常に順調とは
いかないものです。

体調が悪いというなら
原因は明らかですから
対処のしようがあります。

しかし、メンタルの不調、
精神的に辛い時期
というのは対処が難しい。

*

よく、
” 気晴らし ” と言いますが、
それが出来るぐらいの
精神状態ならば、何の
問題も無いのです。

気晴らしをする必要すら
無いかもしれません。

本当に厄介なのは、
気晴らしをする気が
起こらないほど、
落ち込んでいる状態
なのです。

だから、巷で紹介されている
気分転換の方法は、あまり、
効果的とは言えない。

そもそも、それをする
気分では無いのですから。

広告

漠然とした不安

筆者も普通の人間ですから、
何かをきっかけに憂鬱に
なることがあります。

例えば、メンタルが不安定で
落ち込んでいる時には、
瞑想をすることで心を
静める。

それが、出来れば、
理想的でしょう。

*

でも、正直に言うと、
筆者は、その時期、瞑想を
する気にもなれませんでした。

むしろ、
心が安定している時期に、
就寝前の瞑想を習慣に
していたのです。

*

瞑想でなくても、
音楽でも、ヨガでも、
スポーツでも、
何でもよいのですが、

それをすれば、
気分が変わるとしても、
そもそも、それをする
気分ではないという状況。

この救いがたい状況を
打開するために、一体、
何が必要なのでしょう?

*

例えば、ここに
将来に漠然とした不安を
抱えた若者がいたとします。

ただ、毎日が何の希望も無く、
何のために生きている
のかも分からない。

彼に必要なのは、
間違いなく” 生き甲斐 ”
なのです。

彼にとっての答えは、
恋人を作ることかも
しれませんし、
転職かもしれない。

もしくは、
リュックサック一つ
背負って、異国の地を
ヒッチハイクすること
かもしれません。

*

つまり、メンタル不調の
原因が漠然としていても、
答えらしきものは、どこかに、
必ず、あるということです。

広告

” 気力 ” という燃料

メンタルがボロボロだと、
不調の原因が何かは、
何となく分かっていても、
まず、頭が働かないので、
あらゆることが、不安や
脅威に思えてしまう。

真っ暗な場所にいて、
怖がりだすと、
恐怖感がエスカレート
していくように。

” 問題意識の増幅現象 ”
とでも言いましょうか。

まず、何よりも、
この現象をどうにか
しなければいけない。

なぜなら、本来、必要の無い
不安、言わば幻想によって、
心がすり減らされて、

唯一、解決のために
必要なリソース( 資源 ) である
” 思考力 ” を奪っているのだから。

*

あなたの心が、今、
疲れ切っているというなら、
そして、解決方法を
考えるほどの思考力が
残っていないとしたら、
残された僅かなリソースを
節約しながら、
使わなければいけない。

今の状況を改善するには、
どうしても、それを燃料
として、消費しなければ
ならないのです。

言わば、思考力は、
機関車で言う薪です。

*

大抵、問題解決をする
ための思考法、
ビジネス書などで
紹介されているものは、
思考力が無限にあるという
前提で語られています。

” あなたには、お金は
無くても、アイデアを
捻り出す時間がある ”

と説いたところで、
精神的にまいって
しまっている人にとっては、
意味の無い教えです。

時間があっても、
気力が無いのですから。

広告

越えられない壁

家庭問題を抱えているとか、
職場の人間関係に
悩んでいるとか、
恋愛について悩んでいる
と言った、思い当たる
明確な原因があるなら、

無論、
それが解決することが、
憂鬱さを吹き飛ばす
最も効果のある方法に
決まっている。

それは、
誰もが思うであろう
分かり切ったことです。

*

それゆえに、論理的な人は、
状況を打開するためには、
本丸を攻めることが、
唯一、すべきことだと
思ってしまう。

つまり、問題の元凶を
潰すためにエネルギーを
注ぐのです。

ただ、当然のことながら、
現実問題を解決する
というのは、そう
簡単ではありません。

当然、今の現状では
何も出来ないという
場合すらある。

そこで、八方塞がりに
なってしまう。

*

高い壁があり、それを
越えれば、向こう側には
理想の状態がある。

そこで、壁の手前に
いる男は、あれこれと
思案するのです。

どうすれば、壁を
越えられるか。

ロープを調達するのに
奔走したり、

大きなハンマーを
壁の前まで引きずってきたが、
それを振り回す腕力が自分に
無いと後で気づいたり、

知り合いの人に聞いて
回ったが、何の情報も無く、
空振りに終わったり、

そうしているうちに
日が暮れてしまうのです。

越えられない壁は、
やはり、どう足掻いても
越えられないという現実。

広告

後から来た男

無駄な努力にヘトヘトに
なって男は、少しずつ、
思考力を奪われていく。

アイデアの枯渇、
そして、絶望感。

やがて、自分の前に
立ちはだかる壁が
実際の高さの10倍にも
20倍にも見えてくる。

” 不可能だ・・ ”

彼は、そう呟き、
壁の前で力尽きる。

*

しばらくすると、
別の男がやってきて、
積み上げられた石の
隙間に小さな杭を
打ち始める。

それに足をかけ、
一段上がると、
さらに上に杭を打ち、
それに足をかける。

最後は、壁を越えて、
向こう側に消えていく。

一体、何が
起こったのでしょう?

*

後から来た男は、
見ていたのです。

あらゆる方法を試す
最初の男の姿を
遠くから、ずっと。

ただ、見ていただけ。

そして、最初の男が
しなかった方法を
一つだけ試した。

ヘトヘトにならずに
済む方法を。

*

こうして見ると、後から
来た男はずる賢くて、
あらゆる努力をした
最初の男は、健気で
可哀そうにも思えます。

ただ、遠方から訪れた
後から来た男は、
疲れ切っていて、
ほとんど体力が残って
いなかったのです。

最初の男のように
色々と試すゆとりが
無かった。

だから、彼は、
自分に残された僅かな
リソースを節約したのです。

もし、彼が、
最初の男と同じ量の
努力をしたならば、
きっと、もっと早く、
力尽きて、倒れていた
でしょう。

広告

壁の正確な高さ

つまり、体力、気力が
充分ある人が取る戦略と、
心が疲れ切っている人が
すべきこととは、違って
いるということです。

人生が充実している
時期にヨガやスポーツを
愉しんで、豊かな生活を
送ることは誰にでも出来る。

それは、あくまで
プラスαであって、
マイナスをゼロに
戻すためのものでは
無いのです。

*

だから、
もし、あなたが、今、
落ち込んでいる時期なら、
焦って、解決法を探す
ことにエネルギーを
使うよりも、まず、
リソースを温存する
ことを考えるべきです。

リソースとは、
先ほど言った ” 思考力 ”
もそうですが、問題解決に
体力や時間が必要なら、
それらも、貴重な
リソースになる。

*

そして、少しずつでも
よいので、リソースを
蓄積してください。

体力が必要というなら、
最低限、しっかりとした
食事や睡眠を取る。

時間が必要なら、
病気でなくても仕事を
休むという判断も
必要かもしれません。

会社によっては
休みを取りにくいかも
しれませんが、今の
あなたには必要なことです。

そして、なるべく、
心の負担になることは
避ける。

*

忘れてはならないのは、
それらが、問題解決の
ための努力ではなく、
あくまで、それに
取り組める精神状態に
自分を戻すための
ものだということです。

解決するための方法を
考えて、貴重な思考力を
使わないようにしてください。

特に、寝る前には。

*

そのうち、
10mに見えた壁が、
たった3mに見える
ようになります。

そう。

それが、壁の
正確な高さなのです。

正確に状況が分析
できるようになれば、
何か、別の手立てを
思いつくかもしれません。

その時のために
必要なのです。

それまでに
温存しておいた思考力が。

*

無論、こうすれば、
頭を悩ましている
問題が必ず解決する
ということではない。

まだ、その段階では
無いのです。

あくまで、戦える体力を
取り戻すための対処に
過ぎません。

それを飛び越して、
高い壁に挑めば、
怪我をしてしまうかも
しれない。

今の自分に合った対処を
まず、見つけてください。

そして、焦らずに
一つ一つ、目の前のこと
だけを考えて片づける。

休息を取りながら、
疲れない程度に。

*

関連記事:
” 変えられなかった現実 ” が変化するとき

広告

この記事をシェアする