夢の中の ” 初対面の人物 “|見知らぬ人の意味

夢の中に、全くの初対面として、
見知らぬ人物が登場する夢。

また、目覚めた後も、
その人物の顔をはっきり覚えている
ということがあります。

そんな時、
” 昔どこかで見た顔だったかも・・ ”
と思うかもしれません。

もしくは、今後、自分が出会う人物
ではないかと思ってしまうかもしれない。

一体、その人物は、
どこから来たのでしょう?

そして、その人物には、
どんな意味があるのでしょう?

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気弱な訪問者

次は、夢の一例です。

玄関のチャイムが鳴る。
 
ドアを開けると、自分よりも少し年下で
見るからに気弱そうな見知らぬ男性が
立っている。

家に訪問者がやってくるという
シンプルな構成の夢です。

玄関先で出会った見知らぬ人物以外は、
取り立てて演出らしいものはありません。

こういった場合は、はやり、
訪問者について考えていく必要があります。

先に結論から言いますと、この夢は、
何らかの知らせが来る暗示として解釈できます。

” 知らせ ” と言っても、電話かも
しれませんし、郵便物かもしれない。

メールや友人の噂話、もしくは、実際に
自宅に訪問者が来るとも考えられます。

また、必ずしも、その ” 知らせ ” は、
自宅に届くとは限らず ” 自分の耳に入る ”
という形ならば、職場など
別の場所で受け取る可能性もあります。

インターネットで何らかの情報を得る
ということかもしれません。

この場合、夢の中の自宅とは
” プライベートな領域 ” を表し、
訪問者は外部から入ってくる ” 何か ” です。

では、一体、どんな知らせが
届くというのでしょう?

夢の中で家に訪れた見知らぬ男性の特徴は、
自分より年下、そして、気弱そうな人物。

つまり、この男性は、
夢を見ている本人が優位な立場に立つために
キャスティングされた ” 役者 ” なのです。

年下で気弱であれば怖くありませんし、
何か言われたとしても言い返すことが出来る。

潜在意識は、来たるべく” 知らせ ” を
伝えるメッセンジャーの外観に
手を加えなければならなかった。

なぜなら、その ” 知らせ ” は、
自分にとって不利なものだから。

夢は都合良く脚色されるものです。

この夢の裏を返すと、
自分が不利な状況に陥る ” 知らせ ”
が届くということになります。

それに対して、不安を打ち消し、
安心感を得るためにメッセンジャーを
威圧感の無い人物にしているのです。

安心感を得たい心理

例えば、何ら心配事や不安の無い
平穏な日々に安心感を得るための夢を
見たとしたら・・

その夢は、
何のために作られたのでしょう?

何もないのに ” 安心感が欲しい ”
という欲求は生まれない。

そして、潜在意識は私たちより
少し先を読んで夢を作る。

潜在意識が、先立って安心感を
得るために夢を作るということは、
将来、安心感を得なければならない
出来事が予定されているということです。

つまり、それは、
心の動揺を誘うような出来事。

これは、逆夢の原理と同じです。

もし、この夢が長いストーリーの一部
であった場合は、登場人物だけではなく、
それ以外の部分も含めた総合的な解釈が
必要になってくるでしょう。

ケースによっては上記のような例とは、
全く別の解釈をする場合もあります。

決して、” 訪問者 = 悪い出来事の暗示 ”
ということではありません。
それは、夢を単純に捉えすぎた見方です。

例えば、気弱な男性に対する印象は、
人によって違う可能性もある。

ある人は自分と似たような人物に
親しみを感じるかもしれませんし、
ある人は、昔付き合っていた元彼を
思い出すかもしれない。

そうなってくると、また、別の要素を含めて
解釈しなければならないわけです。

無論、単なる願望夢である可能性も
十分考えられる。

つまり、ケースバイケース。

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見知らぬ顔

では、” 見知らぬ人物 ” という部分について
考えてみましょう。

今回の夢では、自宅への訪問者という形で
見知らぬ人物が登場しています。

この場合、訪問者が初対面の人物であっても
不思議ではありません。

現実でもセールスマンは、
大抵、初対面です。

ただ、夢の中の訪問者が
見知らぬ人物であることに、何らかの
意味が隠されている可能性はあります。

例えば、今後来るであろう知らせは初対面、
つまり、” 初耳 ” であるという意味かもしれません。

では、見知らぬ人物の顔については
どうでしょう?

私たちは、夢の中に表れた見知らぬ人物の
顔をどこから持ってきたのか?
人生のどこかですれ違った赤の他人から
チョイスしたのでしょうか?

ある意味、そうかもしれません。

人が実在しないものを頭の中で想像する時、
まず、現実世界で見たものを参考にするでしょう。

例えば、ギリシャ神話に登場するキメラは、
ライオンの頭、山羊の胴体、
毒蛇の尻尾を持つ怪物。

各パーツは、実在の動物であり、それらが
融合される形で架空の生物になっている。

ただ、夢の中で見た顔は、
目はこの前すれ違ったあの人から、
鼻は職場の同僚から、口は友人から
というようなモンタージュ写真のような
合成をしているわけではなく、

もっと、いい加減でぼんやりした
イメージの集合体です。

” 気弱な男って何となくこんな感じ ”

というその人のイメージが
ただ、映像化されているだけなのです。

それでも過去の記憶を参考に
人物像を作り上げているという点では、
どこかですれ違った人や知っている人の合成
と言うことが出来るかもしれません。

見たことのないものをゼロから
創造することは不可能ですから。

見知らぬ人の方がいい時

また、見知らぬ人物が登場する
理由の一つに、実在の人物では
不都合だからという理由もあります。

実在の人物はイメージが定着しているので、
自由に使うことが出来ない。

映画制作に例えてみましょう。

出演者を決めるときに
ネームバリューのある有名人を起用すると、
本編には関係ない ” 余計なイメージ ” が
作り手の意図を邪魔することになります。

無名の役者なら、観客側の先入観が
ありませんから作品が伝えたいことを
邪魔されることもない。

ただ、無名の役者であっても
実在していることには変わりないのですが、
夢の場合、人物像をゼロから作ることが出来る。

CG映画のキャラクターのように。

つまり、夢が伝えるべきことに、100%
マッチした人物を創造することが出来ます。

その場面に ” 優しそうな近所のおばさん ”
が必要ならば、夢を見る本人の中にある
漠然としたイメージが再現される。

それは、はっきりと
どこから来たということではなく、

その人が、今までの人生経験の中で、
何となく造成されていったイメージ、
” 抽象的な人物 ” が
表現されているだけなのです。

もし、あなたの夢に見知らぬ人物、
初対面の人物が登場した場合は、
その人に感じた
第一印象を思い出してみてください。

安心感を持てる人物なら、潜在意識は、
あなたに安心感を与えたいのです。

もし、その人物に不安を感じたのなら、
あなたの中にある不安に ” 人物 ” という
形状を与えて対処しやすくしているのです。

その場合は、その人物が、その後
どうなるのかを観察する必要があります。

 

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