夢の中の ” 霊能者 “|神秘的な人物の役割

夢の中に霊能者や占い師、祈祷師
といったスピリチュアル系の
人物が登場した場合。

” スピリチュアル ” と ” 夢 ”
という組み合わせに神秘的で
意味深な繋がりを思わせます。

その人物が何を言ったのか?
どんな行動を取っていたのか?

それらが奇妙で不可解であるほど、
夢を見た人に不安を与え、
次のような憶測を生む。

” 何か、悪い知らせでは? ”

さて、こういった夢は、
他の夢とは違う特別な意味が
隠されているのでしょうか?

それとも、
単なる夢に過ぎないのか・・

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半分が架空の設定

次は、とある女性が見た
夢の一例です。

友人に連れられてビルに入っていく。
 
エレベーターに乗っている。
 
先ほどまで一緒にいた
友人がいなくなっている。
 
場面が変わり、部屋に入ると、
ソファに座った老紳士が
すでに霊視を始めている。
 
霊能者は側に立っていた
アシスタントに向かって、
首を横に振りながら、何やら
ジェスチャーをしている。

” そのビルは実在する建物ですか? ”

” 半分は架空なんですが、
半分は違うと言いますか・・ ”

” どういうことでしょう? ”

” 場所は実際にありますが、
ビル自体は存在しないんです ”

彼女の説明では、
ビルの建っていた場所は
現実に存在する住所だと言います。
ただ、そこにビルは建っていない。

” そこにビルが無いということは、
空き地か何かですか? ”

” いや、あの、私の勤め先が
ありまして・・ ”

” つまり、あなたの職場が
架空のビルに置き換わっていた? ”

” はい ”

*

” ビルの一室で霊能者と会った
ということですが、実際に
そういった方に見てもらった
というご経験は? ”

” 占い師に何度か見てもらった
ことはあります ”

” それはビルの中? ”

” ええ、占いの館みたいな感じで
ビルの2階にあるのですが、
何度か行ったことはあります ”

” 夢に出てきたのは、
そのビルではない? ”

” はい。夢の中のビルは、
何と言うか・・
何のビルか分からない
雑居ビルと言うんでしょうか? ”

” ああ、複数のテナントが
入ったごちゃまぜのビルですね ”

” そうそう、
ゴチャゴチャした印象でした ”

*

” ご友人は、今、お勤め
になっている職場の仕事仲間? ”

” そうです。占いの館も友人に
連れられて行ったのが最初です ”

” ご友人とはプライベートでも
お付き合いが? ”

” ええ、いつも私が
世話ばかりかけて、私にとって
姉のような存在ですね ”

” 占いの館には、
その後にお一人でも訪れた? ”

” はい。選択に迷った時とか、
悩んだ時に行くという感じで、
最初は友人にも付き合って
もらっていたんですが、
あまり、頼ってもいけないと
思いまして ”

” 最近、そちらに行ったことは? ”

” ここしばらくは
行ってないですね・・ ”

” しばらくとは、どれぐらい? ”

” 最後に行ったのは、
一年ぐらい前ですか ”

” 行かなくなったのは、なぜ? ”

” 仕事が決まって忙しくなった
からですね。進路で悩んでいた
時期だったので行く必要が
無くなった・・
ということだと思います ”

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人が ” 占い ” に関心を持つ時

まず、筆者が気になったのは、
なぜ、彼女の潜在意識は職場を
架空のビルに置き換えたのか?
ということでした。

架空のビルを配置する場所が
架空の場所ではいけなかった
のでしょうか?

つまり、潜在意識は意図的に
” 職場のある場所 ” に架空のビルを
配置したということです。

そう考えると、この夢は
彼女の職場に関することを
描いているのかもしれません。

” お仕事について
どういった職種なのか、
お尋ねしてもいいですか? ”

” 学習塾です。
夢に登場した友人が営んでいる
塾なんですが、
そこで講師をしています ”

” 共同経営ということですか? ”

” いや、そういう訳じゃないんですが、
元々付き合いのあった友人から
塾を開業したから来てくれと
誘われまして・・”

” 出来たばかりの塾なんですね? ”

” 1年半ぐらいですか。同僚も
念願の塾経営を始めたばかりで
助け舟が欲しいと言って私に連絡を ”

彼女は塾講師として働く傍ら、
教員免許を取得するために
日夜、試験勉強に励んている
ということでした。

” そろそろ試験も近いので・・ ”

” それは、大変ですね ”

*

” エレベーターの場面では、
友人はいなかったとありますが、
どういう状況だったのでしょう? ”

” エレベーターに乗り遅れた
と思ったんです。それで、
一度、引き返そうとしたんですが、
そのまま、地下に・・ ”

” 地下に行かれたんですか? ”

” そうですね。その時は、
地下に降りるという認識でした ”

*

” 霊能者は
どういった印象でしたか? ”

” スーツを着た品のある高齢男性、
大柄でソファーに深く腰掛けて、
落ち着いた様子でした ”

” あなたが入室した時に、
すでに霊視が始まっていた?”

” ええ ”

” それは、あなたについての
霊視ですか?”

” 私だと思います。
霊能者なので、ああ、もう
来ることを知っていたんだな
と思いました ”

” その後、彼は首を横に振った ”

” そうです。
霊視が上手くいかなかったのか、
私の未来に悪い相が出ているのか、
あまり良い表情ではないと感じました ”

” 霊能者は、あなたに
何か話しかけられましたか? ”

” いや、何も聞かないまま、
アシスタントがドアを開けたので
私は立ち上がって・・
そこで目覚めました ”

*

さて、” 塾 ” という場所は、
受験生たちが目標に向かって
努力をする場所であり、そこで
講師をする彼女は生徒を導き、
サポートする立場です。

そして、彼女自身が、
目標に向かって努力している。

さて、人が占いに関心を持つのは、
どういった時でしょう?

それは、心に迷いが生まれた時です。

普通、ちょっとした問題ならば、
インターネットで検索すれば
解決します。

誰もお金を払ってまで、他人の
アドバイスを聞こうとは思わない。

しかし、生きていれば、
答えが分からない問題、
何をすべきか分からない時が
必ず出てきます。

そういった時、人は ” 占い ” という
神秘的なものに関心を寄せる。

丁度、一年前の彼女のように。

彼女の勤め先である ” 塾 ” が、
目標に向かって努力する場所ならば、
架空のビルの一室にあった
霊能者のオフィスは進むべき道を
見失った人たちが訪れる場所。

それが、夢の中で
置き換わってしまっている。

一体、なぜでしょう?

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彼女の中の迷い

” 試験勉強の方は、順調ですか? ”

セッション中、筆者が
何気なく尋ねた質問でしたが
彼女は思いのほか動揺した様子で
次のように言いました。

” なぜ、それを聞くんですか?”

” え? なぜ・・ ”

” もしかして、
悪い結果なんでしょうか? ”

彼女はこれから受ける試験の結果が
今回の夢と関係があるのでは
と考えているようでした。

” この夢が気になったのも、
それが理由ですか? ”

” まあ、そうですね。
夢に霊能者が登場したことが
これまで一度も無かったので
何か意味があるのかと思いまして ”

” 勉強の方は、
あまり捗っていない? ”

” 実は、勉強していても手応えが無くて、
どうすればいいか分からなくなって
いると言いますか・・ ”

” 手応え? ”

” 私の場合、勉強を始める時に
ある程度の方向を決めて
計画を立てるんですが、
段々と行き当たりばったり
という感じになってしまって、
私には教員資格は
無理なんでしょうか? ”

彼女は試験勉強が思うように
捗っていない状況を説明した後、
先日、塾で生徒に言われたことが
気になっていると言います。

” 何を言われたんですか? ”

” 先生の顔が暗い・・と ”

” 暗い・・ ”

” 自分に自信が持てないのに
生徒を引っ張っていけるのかなって、
こんな講師が子供たちに
何を教えられるんだろう。
不安しか与えてないと思って・・ ”

” 塾をしばらくお休みする
ということは無理なんですか? ”

” これまで私についてきてくれた
子たちを見離すことは出来ません。
それに、目標に向かって
勉強している時の子供たちの目が
キラキラして、私の方が勇気を
貰っているぐらいですから・・ ”

*

” あなたが塾講師になったきっかけは、
ご友人の誘いということですが、
その時のことを教えて頂けますか? ”

” 友人は、一年前、私に仕事を
与えてくれました。教員試験を
目指すきっかけにもなった。
子供たちに教えることに充実感
を感じたんです ”

” ああ、それが
きっかけだったんですね? ”

” はい。塾講師になる前は、
やりたいことも見つからず、
ずっと、私、何やってるんだろう?
と思ってました。でも、
教員試験という目標を持ってからは
頭がスッキリしたんです。
私は一つのことに没頭しないと
ダメなんですね。きっと ”

*

友人は以前から塾開業を目指し、
現在、実際に塾を経営しています。

そして、彼女を導いた。

つまり、この夢における友人は、
” 目標を達成した人 ” であり、
” 目標を与えた人 ” でもある。

夢の中では、その友人に連れられて、
いくつかのテナントが入った
架空のビルを訪れています。

そのビルは、
” ゴチャゴチャ ” した印象だった。

丁度、方向が定まらなかった一年前の
彼女の状態を一貫したコンセプトの無い
” 雑居ビル ” という形で再現しています。

友人に導かれ、架空のビルに訪れる
というシチュエーションは、
ある意味、一年前、彼女に訪れた
” 人生の転換点 ” を描いている。

この場面で友人に与えられた
役割は、その ” 転換点 ” に
彼女を引き戻すことです。

では、なぜ、彼女は、今になって
過去の転換点に訪れなければ
ならなかったのでしょう?

今、彼女は目標を見失いかけ、
自信を失っています。

そして、一年前、
すべきことが分からなかった時期に
人生の目標を見つけたあの場所。

彼女は、
もう一度、自信を取り戻すために
そこへ戻ったのです。

行くべき場所

では、エレベーターの場面について
考えてみましょう。

この時点で友人の姿はありません。

彼女が消したのです。

ここで理解しておくべきは、
友人はナビゲーターとして
登場していますが、実際は
彼女の潜在意識が
キャスティングした ” 役者 ” です。

無論、彼女が必要無いと判断すれば、
その場面には登場しない。

夢の冒頭でナビゲーターを
投入した理由は、
自信を取り戻すまでの ” 助け舟 ”
と言ったところでしょうか。

彼女の潜在意識は理解しています。

助け舟に乗り続けていては、
本当の意味で自信には繋がらない。

” ここからは、一人で大丈夫 ”
という彼女の意思の表れです。

ただ、夢の中では友人が乗り遅れ、
一旦、引き返そうと思った。

自分の力で問題を解決しようと
する一方で、心のどこかで
心細さを感じたのかもしれません。

まだ、自信を取り戻してはいない
という描写です。

エレベーターは地下へ降りていく。

” 答え ” を得るために彼女は
自らの心の奥底へと向かいます。

*

さて、ここで ” 塾 ” と ” 架空のビル ”
を置き換えた理由について
もう一度考えてみましょう。

ビル自体は架空だが、
建っている場所は実在の住所であり、
そこには彼女の生活の基盤と
メンタルを支える拠点、すなわち
” 塾 ” があります。

また、そこは、
彼女の転機となった場所でもある。

つまり、今回の夢は、この
” 人生の拠点 ” を中心に描かれている。

そして、今、
その ” 拠点 ” が揺らいでいる。

だから、そこに架空のビルを出現させ、
先に処理しておく必要があったのです。
自信を取り戻し、教え子たちの待つ
” 塾 ” に戻る前に。

” 塾 ” と ” 架空のビル ” は
置き換えられたと言うより、
潜在意識は、
彼女が塾に行けない状況をあえて作り、
それ以前に行くべき場所を与えた
と言った方がいいかもしれません。

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霊能者は何者か?

それは、大柄で落ち着いた様子の
スーツを着た老紳士だった。

遥かに年上で、特殊な能力によって
彼女が来ることを予め知っていた。

多分、彼女が何を尋ねたいのかも
全て知っているのでしょう。

この夢における霊能者は、
何事にも動じない平静な心の持ち主、
” 全てを見通す者 ” です。

そして、全てを見通している彼は、
自信を失ってしまった彼女が
理想とする状態。

つまり、彼女が地下に降り、
霊能者のオフィスに訪れる場面は、
自身の心の奥底にある ” 理想像 ”
と対面する場面なのです。

*

では、霊能者のジェスチャーには、
どんな意味があるのでしょう?

老紳士は彼女には何も言わず、
アシスタントに向かって首を横に振った。

” アドバイスが与えられなかったのは
あなたの潜在意識がそれを与える
べきではないと考えたからなのかも
しれません。霊能者をキャスティング
したのもあなた自身なので ”

” 与えるべきではない理由とは
何でしょう? 私的には何か
言ってほしかったのですが・・ ”

本来、夢に登場している霊能者は
彼女の中で生まれた人物なので
彼女が答えられない問いに答える
ことは出来ないのです。

もし、答えることが出来るなら、
彼女は ” 答え ” を知っていることになる。

” そうですね・・例えば、
あなたの潜在意識が次のように
考えていたとしたらどうでしょう。
それは、誰かに尋ねることではないと ”

” あ、それって・・ ”

” 何か? ”

” 私が塾でそう教えてるんです ”

” 教えているとは? ”

” 元々は同僚に言われたことなんですが、
子供たちに答えを押し付けてはいけない、
自分で導き出すことが大切だって・・
つまり、首を横に振ったのは、
自分で見つけなさいってことですか? ”

彼女はすでに霊能者から
アドバイスを貰っていたのです。

ジェスチャーという形で。

自信の生まれる場所

人の自信とは、
一体、どこから生まれるのか?

少なくとも彼女の潜在意識は、
理想像を ” 全てを見通す者 ”
として描いた。

セッション終盤、彼女は言いました。

” 私は合格出来る自信が
欲しかったんですが、
振り返ってみて分かりました ”

” 何をですか? ”

” 今回の試験は、多分、落ちます。
自分の今の実力では合格出来ない。
でも、そう思ったら
気分がスッキリしました ”

” おや、そうですか? ”

” これもある意味、自信ですよね。
来年の試験は頑張たいと思います ”

彼女は目標を再設定し、
それに向かって走り始めた。

進むべき道がはっきりと分かっている時、
そこに迷いはありません。

それが、彼女が求めていたものです。

*

さて、夢の中に ” 霊能者 ” が
登場したとき、
どう解釈していけばよいのか?

今回の夢では、彼女の中の不安を
解消するためのアドバイザー
として霊能者は登場しています。

これは、彼女のケースでしかないので、
あなたの見た夢に当てはめることは
できないかもしれません。

あなたの夢には、
あなたのストーリーが描かれている。
まずは、ストーリーに
注目することが大切です。

ストーリーとは夢の内容について、
だけではありません。

あなたがどういった日常を送っているか、
どんな人生を送っているか、
という現実世界のストーリーも
視野に入れる必要があります。

なので、
夢に対する正しい問いかけは、
” 霊能者は何を意味するか? ”
ではなく、
” ストーリーの中で霊能者は、
どういった役割なのか? ” です。

ストーリーと登場人物を切り離して
考えるべきではありません。

現実世界のストーリーが
夢の中の登場人物とリンクしており、
夢のストーリーが現実世界の人物と
リンクしている。

夢は現実の延長線上に
作られるのです。

 

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