夢の中の ” メモ “|メモに書かれたことの意味

夢の中でメモを取る。
もしくはメモを発見するなど。

夢の中でメモを取ったところで形として
残るわけではないので行為自体は無意味です。

ただ、メモを取るという行為は、何か
忘れてはいけないことがあり、それを
忘れかけているために、記憶に留めようと
している心理と解されるのが一般的です。

例えば、夢の中で誰かの書いたメモを
見つけて、そこに特定の日付が書いてある
と言った場合、

その特定の日付に何か意味があるという
ような解釈もありますが、大抵の場合、
そこに書かれたことは、明確なメッセージ
としては機能しないことが多いようです。

イメージと感覚の世界にある潜在意識
にとって、現実世界の暦は意味を
持たないのです。

つまり、メモに何かが書いてあった
としても、それは、単なる
” そんな感じのことが書いてある ”
と言った程度の ” イメージ ” に過ぎない。

なので、もし、あなたが地震の夢を
見たとして、その出来事が実際に起こる
正確な日付を知りたいと思えば、
潜在意識はその求めに応じて、夢の中に
日付を用意してくれるでしょう。
丁度、こんな風に

” この地震はいつ起きるの?”

” ・・・ ”

” お願い教えて! 三か月後? ”

” じゃあ、三か月後で ”

” 三か月後のいつ? 金曜日? ”

” なら金曜日にしとく? ”

” 分かったわ。三か月後の金曜日に
地震が起こるのね! ”

” あなたがそう決めたんなら
そうなんじゃない? ”

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メモにまつわる夢

メモをしようとしているが、
メモ帳が見つからない。もしくは、
メモはあるがペンが見つからない。

という場合は、忘れかけていることを
思い出したくない心理の表れと
読むことがあります。

例えば、会いたくない人との約束、
面倒な用事など、気の進まない事を
忘れそうになっている時、
そういった夢を見ることがあります。

次は、とある女性が見た夢の一例です。

手の平にマジックペンで書いたメモを
洗い流そうとしているが、石鹸を
使っても洗い流すことが出来ない。

彼女は、仕事柄、よく忘れないように
手に直接、水性マジックでメモを書き残す
という習慣があるそうです。

夢の中では、手を洗っても
メモが消えてくれないという状況。

これは、一体、
どういった意味なのでしょう?

筆者は、彼女に尋ねました。

” 手を洗っていた場所は職場ですか? ”

彼女は、夢の内容を少し補足しました。

それは休日の朝で、洗顔をしようとした時、
手にメモが残っているのを発見し、
それを消そうと洗い続けたと言います。

つまり、この夢は仕事をしている時の
” ON ” の状態と、休日の ” OFF ” の状態を
上手く切り替えられなくなっている状況を
表している。

休日であっても、つい仕事のことを考えて
しまい本当の意味で休息出来ていない。

彼女の場合、手の平に書かれたメモは、
” 仕事のスイッチ ” を意味しています。

メモに関する夢が、常に一般的な解釈と
同じとは限りません。

夢を見た人がどんな時にメモを取るのか、
どんなものにメモを書くのか、各々の
個人的習慣というものも視野に入れて
意味を読み解いていく必要があります。

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石碑に刻まれた数字

次は、筆者自身が見た夢の一例。

石碑に数字が刻まれている。
 
これが、夢の中だと気づき、石碑に
書かれている数字をメモに書き写す。
 
途中、メモを書いても意味が無い事に
気づき、暗記しようとする。
 
しかし、石碑の数字を確認する度に
違う数字になっていく。

全く夢の中で滑稽なことをしていました。
目が覚めたときのために数字をメモに
記録しようとしたのです。

結局、夢の中で数字を読み取ることは
出来ませんでした。

このケースでは、自分が今夢の中にいる
という自覚を持つ、いわゆる ” 明晰夢 ”
の状態でメモを取っています。

夢の内容から見ても、この場合のメモを
取る行為自体は、夢の中で思いついた
ことを単に実行しているだけです。

それ以外に何の意図も心理もありません。

では、石碑に刻まれた数字は、
一体、何だったのでしょう?

数字は確認する度にコロコロと
変わっていく。つまり、数字自体に
意味は無いということです。

考えられる解釈としては、コロコロと
変わってしまう何かを一ヶ所に留めて
おきたいという筆者の心理を描いていた
のかもしれません。

石碑に刻まれた文字ほど、
永久的なものはありません。

変わりゆく何かを石碑に刻みつけて、
時間の流れを止めようとしていた・・・
ということなのでしょうか。

内容よりもシチュエーション

もし、あなたの夢の中に意味ありげな
メモが出てきたとしたら、

そこでよく観察して欲しいのは、メモの
内容ではなく、そのメモがどういった形で
提示されたかということです。

それが、オフィスのパソコンに張り付けて
あったのか、もしくは、入れた覚えもない
ポケットから出てきたのか、

それによって、そのメモが何に
関するものか分かることもあります。

また、そのメモが何によって記録されて
いるのかというポイントも重要です。

スマホに入力したテキストデータなのか、
手書きなのか、

いつも、スマホに記録する人が、
手書きでメモを書いたとしたら、
そこには手書きでなければならない
理由があるのです。

例えば、夢の中で誰かの連絡先を
紙に書いていた。

もしかすると、社交辞令として連絡先を
交換したが、本当は関わりたくない人物
という意味で、スマホに記録しなかった
ということかもしれません。

もしくは、連絡先も分からない繋がりの
無い人に対してメッセージを残すために、
それを書いたのかも。

いずれにせよ、夢の内容や夢が作られた
背景などを踏まえた総合的な解釈が
必要になります。

今はデジタルデバイスの時代ですから、
紙にメモ書きをするという習慣も
無くなってきているようにも思いますが、

そう言った意味では、スマホで撮影した
写真や動画なども、ある種の ” メモ ” と
言えるのかもしれません。

それが、もし、写真や動画だった場合は、
それらは ” イメージ ” に近いものですから、
文字としてのメモとは少し違った視点で
考えてみる必要があるかもしれません。

 

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