夢の中でメモを取る。
もしくはメモを発見するなど。
夢の中でメモを取ったところで形として
残るわけではないので行為自体は無意味です。
ただ、メモを取るという行為は、何か
忘れてはいけないことがあり、それを
忘れかけているために、記憶に留めようと
している心理と解されるのが一般的です。
例えば、夢の中で誰かの書いたメモを
見つけて、そこに特定の日付が書いてある
と言った場合、
その特定の日付に何か意味があるという
ような解釈もありますが、大抵の場合、
そこに書かれたことは、明確なメッセージ
としては機能しないことが多いようです。
*
イメージと感覚の世界にある潜在意識
にとって、現実世界の暦は意味を
持たないのです。
つまり、メモに何かが書いてあった
としても、それは、単なる
” そんな感じのことが書いてある ”
と言った程度の ” イメージ ” に過ぎない。
なので、もし、あなたが地震の夢を
見たとして、その出来事が実際に起こる
正確な日付を知りたいと思えば、
潜在意識はその求めに応じて、夢の中に
日付を用意してくれるでしょう。
丁度、こんな風に
” この地震はいつ起きるの?”
” ・・・ ”
” お願い教えて! 三か月後? ”
” じゃあ、三か月後で ”
” 三か月後のいつ? 金曜日? ”
” なら金曜日にしとく? ”
” 分かったわ。三か月後の金曜日に
地震が起こるのね! ”
” あなたがそう決めたんなら
そうなんじゃない? ”
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メモにまつわる夢
メモをしようとしているが、
メモ帳が見つからない。もしくは、
メモはあるがペンが見つからない。
という場合は、忘れかけていることを
思い出したくない心理の表れと
読むことがあります。
例えば、会いたくない人との約束、
面倒な用事など、気の進まない事を
忘れそうになっている時、
そういった夢を見ることがあります。
次は、とある女性が見た夢の一例です。
手の平にマジックペンで書いたメモを
洗い流そうとしているが、石鹸を
使っても洗い流すことが出来ない。
彼女は、仕事柄、よく忘れないように
手に直接、水性マジックでメモを書き残す
という習慣があるそうです。
夢の中では、手を洗っても
メモが消えてくれないという状況。
これは、一体、
どういった意味なのでしょう?
*
筆者は、彼女に尋ねました。
” 手を洗っていた場所は職場ですか? ”
彼女は、夢の内容を少し補足しました。
それは休日の朝で、洗顔をしようとした時、
手にメモが残っているのを発見し、
それを消そうと洗い続けたと言います。
つまり、この夢は仕事をしている時の
” ON ” の状態と、休日の ” OFF ” の状態を
上手く切り替えられなくなっている状況を
表している。
休日であっても、つい仕事のことを考えて
しまい本当の意味で休息出来ていない。
彼女の場合、手の平に書かれたメモは、
” 仕事のスイッチ ” を意味しています。
*
メモに関する夢が、常に一般的な解釈と
同じとは限りません。
夢を見た人がどんな時にメモを取るのか、
どんなものにメモを書くのか、各々の
個人的習慣というものも視野に入れて
意味を読み解いていく必要があります。
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石碑に刻まれた数字
次は、筆者自身が見た夢の一例。
石碑に数字が刻まれている。
これが、夢の中だと気づき、石碑に
書かれている数字をメモに書き写す。
途中、メモを書いても意味が無い事に
気づき、暗記しようとする。
しかし、石碑の数字を確認する度に
違う数字になっていく。
全く夢の中で滑稽なことをしていました。
目が覚めたときのために数字をメモに
記録しようとしたのです。
結局、夢の中で数字を読み取ることは
出来ませんでした。
このケースでは、自分が今夢の中にいる
という自覚を持つ、いわゆる ” 明晰夢 ”
の状態でメモを取っています。
夢の内容から見ても、この場合のメモを
取る行為自体は、夢の中で思いついた
ことを単に実行しているだけです。
それ以外に何の意図も心理もありません。
*
では、石碑に刻まれた数字は、
一体、何だったのでしょう?
数字は確認する度にコロコロと
変わっていく。つまり、数字自体に
意味は無いということです。
考えられる解釈としては、コロコロと
変わってしまう何かを一ヶ所に留めて
おきたいという筆者の心理を描いていた
のかもしれません。
石碑に刻まれた文字ほど、
永久的なものはありません。
変わりゆく何かを石碑に刻みつけて、
時間の流れを止めようとしていた・・・
ということなのでしょうか。
内容よりもシチュエーション
もし、あなたの夢の中に意味ありげな
メモが出てきたとしたら、
そこでよく観察して欲しいのは、メモの
内容ではなく、そのメモがどういった形で
提示されたかということです。
それが、オフィスのパソコンに張り付けて
あったのか、もしくは、入れた覚えもない
ポケットから出てきたのか、
それによって、そのメモが何に
関するものか分かることもあります。
*
また、そのメモが何によって記録されて
いるのかというポイントも重要です。
スマホに入力したテキストデータなのか、
手書きなのか、
いつも、スマホに記録する人が、
手書きでメモを書いたとしたら、
そこには手書きでなければならない
理由があるのです。
例えば、夢の中で誰かの連絡先を
紙に書いていた。
もしかすると、社交辞令として連絡先を
交換したが、本当は関わりたくない人物
という意味で、スマホに記録しなかった
ということかもしれません。
もしくは、連絡先も分からない繋がりの
無い人に対してメッセージを残すために、
それを書いたのかも。
いずれにせよ、夢の内容や夢が作られた
背景などを踏まえた総合的な解釈が
必要になります。
*
今はデジタルデバイスの時代ですから、
紙にメモ書きをするという習慣も
無くなってきているようにも思いますが、
そう言った意味では、スマホで撮影した
写真や動画なども、ある種の ” メモ ” と
言えるのかもしれません。
それが、もし、写真や動画だった場合は、
それらは ” イメージ ” に近いものですから、
文字としてのメモとは少し違った視点で
考えてみる必要があるかもしれません。
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