夢占いで悪い結果が出たら|知っておきたいこと

インターネットでは、何かの意見に対して、必ず反対意見が見つかります。

例えば、とある政党について調べれば、賞賛する人もいれば、否定的な人もいます。

政党名に否定的なキーワードを加えて検索すれば、否定的な意見がズラッと並んで表示される。

それが少数であっても、集まれば結構な情報量になります。あたかも、それが世の中全体の意見かのように。

そして、誰かが推測で書いた噂話を他の人が参考にして、ブログの記事にしたり、SNSや動画で拡散したりするわけです。

たった一行のデマがコピーされ、拡散し、やがて大勢の人が確認済みの ” 事実 ” のような扱いになる。

何か調べていて ” どこに行っても同じ事しか書いてないな ” という場合、多分、一人が言い出した事を皆が見て参考にした結果なのでしょう。ネット上には、二次情報、三次情報が至るところにある。

” 情報量が多い = 正しい ” とは限らない。そもそも、それは一部の意見のコピーであって ” 大勢の意見 ” ではありません。

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夢占いで怖い結果が出た

筆者が夢について、まだ、それほど詳しくなかった時、自分の見た夢を見て、登場した人物、物、場所などを手当たり次第に検索しては意味を調べていました。

筆者は、ある夜、大きな蛾の夢を見ました。” 蛾 ” は夢占いでは死の予兆とされている。

自分にどんな危機が迫っているのかと不安になり、その日から夢を見るのが怖くて眠れなくなってしまった。

ただ、筆者はあるミスを犯していたのです。

つまり、” 蛾 ” についての解釈ばかりを調べていたのです。

例えば、鳥が登場しても死の予兆という解釈があります。馬もそうです。赤ん坊や、天の川や・・・

成功や運気上昇の暗示とされている太陽でさえも、シチュエーションによってはそう解釈することが出来る。

あれもそう、これもそう、他のあらゆる項目に ” 死の予兆 ” とあるわけです。

こうなってくると話は変わってきます。

もしこれが全て事実なら、筆者は何度、命の危険に晒されていたことでしょう。そもそも、蛾の夢は十年以上前に見たのです。

因みに、こうした検索するキーワードによって、偏った情報ばかりを目にして、偏った見方、考え方に陥る現象を ” フィルターバブル ” と言います。

キーワードによって自分の求めている情報だけを無意識のうちに取捨選択することで、本当は別の意見があっても、それを知る機会を失うという。

筆者は、完璧にネット社会の罠に嵌ってしまったわけです。

全ての可能性が示される意味

” 腹痛 原因 ” とキーワード検索すれば、いくつもの医療系の情報サイトが結果に表示されます。

原因は、ストレス性のものから命に関わるような重篤な病気までを網羅して解説している。

そして、必ず、自己判断せずに医師の診断を受けるようにとアドバイスする。つまり、裏を返せば、ウェブサイト情報を鵜呑みにするなと運営者自らが言っているわけです。

医療系の情報サイトに限ったことではありませんが、ネットで情報を発信する側としてはサイトに訪れた人が、今、どんな状況にあるのか知るよしもありません。

なので、どうしても一方通行的な情報になってしまいます。

それが、0.1%でも可能性があるなら、書かないよりは書いた方がいい。

また、ウェブサイトを運営した経験がある人なら誰でも知っていることでしょうが、検索エンジンの仕組み上、関連する情報を余すことなく網羅することが、ページの評価に繋がるという背景があるため、発信者は検索されやすいキーワードと共に記事に細かな情報を埋め込むのです。

そして、よく検索されるキーワードとは、人々の不安を煽るネガティブワード。そう考えると、発信者が全ての可能性を載せようとするのは必然的現象です。

なので、夢占いによく扱われる ” 死の予兆 ” や ” 災い ” という言葉は ” そいういう可能性もある ” と言っているだけであり、確定された未来ではありません。

それが、0.00001% であったとしても可能性がある限り ” 予兆 ” と言うことが出来るわけです。

悪い出来事を回避するために

医療系情報サイトなら病気に関する明確なデータでパーセンテージを示すことも出来ますが、夢占いという分野では科学的な根拠もそれに関するデータベースもありません。

もし、あなたが夢占いを調べていて、その結果に物騒なことや不安になるようなことが書いてあったとしても、それが実現するかどうかは、また別の話です。

情報の内容以前に、その情報が、なぜ、そこに書かれることになったのか? 情報発信者の心理を読み取ってください。

誰もが自分の作ったウェブサイトを出来るだけ多くの人に見て欲しいという意図を持って発信しているのです。

統計は、ある程度の母集団が必要であり、そこで得られるデータも、結局は全体としての傾向に過ぎません。一人一人の人生を数学のように計算することは出来ない。

あなたも、一度は聞いたことがあるでしょう。病院で医師から説明を受けた時のあの有名な一言。

” まあ、何とも言えないですね・・ ”

このセリフは、裏を返せば、” 科学とは、その程度のものである ” と専門家自身が告白しているわけです。その不確かさは、ある意味、希望でもある。

確率も、あくまで確率に過ぎません。天気予報でも降水確率が30%だったとして、果たして、その30%がどういう意味なのか、実際に一日が過ぎてみないと分からない。

もしかしたら、雲の位置によっては、一部の地域にだけ局部的な雨が降るかもしれませんし、全く雨が降らない地域もあるでしょう。

それが、小雨でも豪雨でも ” 雨が降った ” ことには違いないのです。

サイコロを6回振れば、全ての面が必ず一回づつ出るわけではない。

無論、何度も振り直せば、いつか全ての面を出すことは出来るのでしょうが、私たちの日常生活や人生は、たった6パターンだけではありません。多くの要素が複雑に関わっている。

ですから、あなたの人生がこれからどうなるか、結局のところ誰にもわからない。

余計な情報に振り回されず、転ばないように、足元をしっかり確認しておくことの方が悪い出来事を引き寄せないためにはよっぽど理に叶った行動です。

夢占いで、もし、悪い結果が出たとしても、それを回避するためにエネルギーを使う必要は得に無いと思います。

もっと有効なことに労力を使ってください。

危険を回避したいならば、危険な場所には行かないことです。登山の知識が全く無く、何の装備もせずに山を登れば、どうなるかは目に見えているでしょう。

何か問題が発生しそうだというなら、小さなうちに芽を潰しておくべきです。

運動もせずに食べてばかりいたら、数か月後にどうなるか分かり切ったことです。

結局、当たり前の対処というのが、災いを回避するには一番有効な手段です。

それが、ありきたりな対処に思えるのなら、議論するまでもなく、その効果が明白であるということです。

 

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