運命は変えられる?|未来を知ることの意義

人は、未来を知りたがる。

未来を知ることが出来れば、
人生を思いどおりに
コントロール出来るかもしれない。

それが、都合の悪い未来なら、
回避するために努力するでしょう。

都合の良い未来ならば、
そのチャンスを最大限に
生かそうとする。

何らかの方法によって、
未来を予知することが
もし、出来るとしたら・・

果たして、未来を変えることは、
出来るのでしょうか?

広告

” 未来を変える ” という意味

未来を変えるためには、
まず、予定された未来を
知らなければなりません。

例えば、明日、会社に出勤する
未来があるとしましょう。

それは、健康状態や、
交通手段に問題がなければ、
ほぼ、確定した未来です。

そうなると、この場合の
” 未来を変える ” としたら、
明日、会社を休むという
選択をすることになります。

いや・・

元々、” 未来を変える ” と言って、
明日、会社を休むという選択を
するという未来だったのかも
しれない。

ならば、
” 会社を休む ” という未来を
変えてみましょう。

しかし、それも、結局は、
裏の裏は表となり、最初から、
会社に行く未来だったのかも
しれない・・

一体、何が、私たちの
” 未来 ” なのでしょう?

*

つまり、未来を変える行為自体が、
” 未来 ” の範囲に含まれているかも
しれないということです。

このように、” 未来 ” とは、
どこまでの範囲を指しているのか、
そもそもが曖昧ですから、
その ” 未来 ” というものを
変えることが出来たかどうかを
検証することは、事実上、不可能です。

ならば、未来は全てが確定しており、
変えることは出来ないとするならば
どうでしょう?

つまり、運命として、
全ては、定められている。

これについても、
同じことが言えます。

*

例えば、ある青年が、
” どうせ、未来は決まっている
のだから、努力しても無意味だ ”
と言って、諦めてしまう。

その諦めさえも、最初から、
確定した未来の出来事だった
としたらどうでしょう。

逆に、青年が、奮起して、
” 運命は自分で切り開くものだ ”
と言って、人一倍努力し、
何らかの目標を達成したとします。

それは、彼が、運命を自ら
切り開いたのではなく、
最初から、彼の行動の全てが、
決められていた未来だった。

” 運命に逆らう ” という運命に
従って、彼は動いていた。

としたら・・・

*

つまり、こういうことです。

私たちは、” 運命 ” の範囲外に
出ることは出来ない。

範囲外に出られないのですから、
何が運命で、何がそうでないのかを
判別することも出来ない。

判別するためには、
運命では定められていない領域を
認識しなければならないが、
私たちには、その能力は無い。

ただ、次のように
言うことも出来ます。

全てが確定しているというなら、
逆を言えば、全てが未確定である
ということです。

*

あなたが、どんな選択をしようと、
それは、全て確定された未来。

つまり、あなたの行動に
制限は何一つかからない。

完全なる自由です。

広告

完全なる自由

どれを選択しても、それが
運命に従っているというなら、
あなたは、何を選択してもよいのです。

運命を言い訳にして諦めてもいいし、
諦めずに努力を続けてもいい。

あなたが、裏をかいても、
裏の裏をかいても、運命の
範囲外に出ることは出来ない。

つまり、生きて行く上で、
” 運命 ” について、あれこれ考えて、
選択する必要など無いということです。

*

さて、誰もが未来を知りたがる
わけですが、その根底には、
未来を知ることで、誤った
選択を避けたいという心理が
働いているからです。

つまり、未来を知りたがる人は、
未来は不確定で、運命を変える
ことが出来ると思っている。

例えば、転職しようか、
どうかを迷っている人が、
占い師に占ってもらったと
しましょう。

水晶玉をのぞいた占い師は
次のように言う。

” 転職はやめた方がいい。
良くない未来が待っている ”

彼は、転職を諦めて、
今の仕事を続けることに。

*

ここで問題なのは、
彼の ” 運命は変えられる ”
という信念によって、
転職するか、しないかという
二つの選択肢を実質、一つに
制限してしまっているという
ことです。

つまり、未来は自分次第で
コントロール出来ると信じる人は、
それゆえに、自身の可能性を
自ら制限しているのです。

むしろ、全ての運命は初めから、
決められており、自分の力では
変えることが出来ないという方が、
” 完全なる自由 ” を得られる。

あなたが、自分の力を発揮して、
何かを変えようとすることすら、
運命の範囲内ですし、
自分の力では、変えることが
出来ないと言って、努力をやめて
しまったとしても、それも、
運命の範囲内です。

つまり、あなたには、
” 自分の力 ” を使うか、使わないか
という裁量の自由が与えられている。

結局は、全てが
運命の範囲内なのですから、
必要なら、好きなように
使えばいいのです。

そして、それによって、
あなたは、変えることが出来る。

運命ではなく、現実を。

広告

そっちの未来は分からない

さて、何らかの方法によって、
例えば、予知夢とか、
タロットカードによって、
未来を知ることが出来たと
しましょう。

仮に、未来を知ったからと
言って、それを回避したり、
コントロールすることが
出来るかどうかは、また、
別の話です。

コントロールしているように
見えているだけで、実は、
神の手の上で転がっている
だけなのかもしれない。
 
先ほどの占い師のアドバイスを
信じて、転職を諦めた人は、
本当に危機を回避したのでしょうか?

結局、転職という選択をしなかった
わけですから、選択した場合の
未来を検証することは、
永久に出来ないわけです。

*

” 運命は、変えられるのか? ”

この問いかけ自体が、無意味です。

一度、選択してしまえば、
別の選択をした場合の未来など、
確かめようが無いからです。

しかし、実際に、私たちは、
未来に予測される悪い出来事を
回避するために様々な努力をします。

例えば、老後が不安ならば、
貯蓄をする。

万が一のために保険に入る。
将来のために勉強をする。

この場合の ” 未来 ” とは、
単なる予測としての未来です。

だから、保険を使う機会が
来ないかもしれない。

ただ、それが私たちが出来る
未来に対しての最大限の努力
であることには違いないのです。

*

こうした現実的な予測ではなく、
本当の未来、言いかえるなら、
” 運命 ” は、変えることが
出来ないと言うより、
変えることが出来るのか、
確かめる方法が無いという方が
適切です。

ただ、人は、未来をより良い
ものにしたいがために、
” 運命 ” という限りなく
不確かなものに関心を抱く。

運が良いとか、運が悪い
ということを気にする。

場合によっては、” 運命 ” という
曖昧な概念に囚われるあまり、
人生の選択肢に制限を設けてしまう。

*

この曖昧な概念である
” 運命 ” というものについて、
あれこれ、頭を悩ます必要が
あるのでしょうか?

そもそも、” 運命 ” に
それだけの時間を費やす価値が
あるのでしょうか?

” 運命 ” とは、一体、何でしょう?

 

関連記事 : ” 変えられなかった現実 ” が変化するとき

広告

この記事をシェアする