幻想的ストーリーの夢|ファンタジーの世界を読み解く

” 幻想的 ” と言っても、
人によってそのイメージは様々です。

例えば、オフィスの一角に
真っ赤なドレスを着た女性が
佇んでいる夢を見たら、それは
幻想的に見えるかもしれません。

しかし、夢を見た人が、
ドレスのデザイナーならば、
それは現実的な夢に見えるかも
しれない。

例えば、小さな子供が、
生まれて初めてモンシロチョウを
見たとしたら、それは
幻想的光景でしょう。

私たち大人がそれを見ても、
単に蝶が飛んでいるだけにしか
見えない。

つまり、それを幻想的だと
感じるかどうかは、
夢を見ている本人の主観による
ということです。

そもそも夢自体が
” 幻想 ” ですから、
全ての夢は幻想的と
言うことも出来る。

要は、それが
幻想的に感じたとしても、
現実的に見えたとしても、
同じ場所から生まれた ” 夢 ” には、
違いないということです。

幻想的か、現実的かという区別に
意味はありません。

広告

夜空に浮かぶ月

次は、とある女性が見た
夢の一例です。

夜空に月が見える。
 
月をじっと見ていると、
小さな黒い点が
こっちに向かってくる。
 
大きな鳥が
自分の目の前に着陸する。
 
自分は背中に乗るべきか、
どうか迷っている。

天から大きな鳥がやってくる
というストーリーが、一見すると
” あの世からの迎え ” を連想し、
不吉な夢という解釈をしてしまう
かもしれません。

この夢を見た女性も、
それを心配しているようでした。

*

まず、最初に引っかかる点は、
じっと月を見ていると・・
という部分です。

筆者は、尋ねました。

” なぜ、月を見ていたのですか?
月に何か異変を感じたので
注目したということでしょうか?”

” いえ、異変は無かったのですが、
何となく注目していた
という感じです ”

つまり、夢の空に浮かんだ月は、
彼女の注意をひきつけるために
潜在意識が用意した演出です。

彼女が月を見つけたのではなく、
彼女の視線の先に月を置いたのです。

それは、なぜか?

彼女の望んでいることを
夢の中で実現させるためです。

彼女は、月を見ながら、
あそこから、もし、
月の使者が現れたら・・
と空想したと言います。

すると、本当に黒い点が見えて、
それが近づいてきた。それは、
かなり大きな鳥だった。

月の使者として飛んできた鳥は、
現れたわけではなく、彼女が
現れる設定にしたのです。

この夢は、別に、彼女に
この世を去る時が迫っている
という警告ではありません。

では、一体、どんな意味が
あるのでしょう?

広告

ビッグバード

” もし、月の使者が現れたら・・ ”

普通ならば、月を見て、
” ああ、綺麗だな ”
と思うぐらいでしょう。

しかし、彼女は
” 月の使者 ” という
突拍子も無い演出を求めた。

そのために浮かべた ” 月 ” です。

もしくは、月を見て、彼女が
そこからより具体的な
イメージを引き出そうとした
のかもしれません。

それが、やがて、
人が背中に乗れるほどの
大きな鳥のイメージとして
具体化された・・・

*

” 大きな鳥に何か心当たりは
ありますか? ”

筆者が、そう尋ねると、
彼女は以前、とある映画を
見たことを思い出します。

” ニルスの不思議な旅 ”
という物語は、
スウェーデンの童話作家
セルマ・ラーゲルレーフの作品で、
魔法をかけられ
小さくなってしまった少年ニルスが
アヒルの背中に乗って旅をする
という冒険ファンタジーです。

” あの映画は、
とても印象に残っています ”

彼女は、映画について語りながら、
夢の意味に気づいたようでした。

*

変わり映えのない
現実の日常生活に
彼女はウンザリしていた。

そして、
” ここではないどこか ”
に行きたがっていた。

旅行とか、そういった
一時的な逃避ではなく、
人生に変化を求めていたのです。

ただ、将来について具体的な
ビジョンがあるわけではなく、
あくまで、
” 日常ではない別世界 ” への憧れ。

もし、現実世界で人生を
変えるとすれば、具体的な
目標が必要になります。

彼女に明確な目標があったなら、
夢は、もう少し現実的な
シチュエーションを
用意したのかもしれません。

しかし、それが、まだ、
はっきりしていない彼女は、
月やビッグバードという
神秘的な象徴を使って、
夢の中でぼんやりとした
理想を映像化しているのです。

こうした漠然としたものを
映像化する時には、
よく幻想的なイメージが
代用されることがあります。

*

彼女は、ビッグバードの
背中に乗るかどうかを
迷っている。

このまま、幻想世界に
逃避することも出来るが、
彼女の現実的な側面が
躊躇わせているのです。

広告

ドラゴンの夢

幻想的な夢は現実逃避の心理
と解釈することも出来ますが、
そもそも夢自体が現実逃避の
ために作られるものですから、
それだけで、解釈が終わる
わけではありません。

そこにはストーリーがあり、
何らかのメッセージ性が
あるのです。

リアルな夢は、
それがリアルであるがゆえに、
もしかして実際に起こること
かもしれない・・
と思うことがあっても、

幻想的な夢は、最初から
実現不可能だと分かっているため、
” 単なる夢 “として
片づけられることがあります。

ただ、幻想的だからと言って、
それが実現しないとは
限りません。

次は、筆者が見た夢の一例です。

ゴロゴロと雷の音が聞こえる。
 
窓から空を見上げると、
空の色は異様に赤く、
ドラゴンが自宅の上空を
旋回飛行している。

異様な雰囲気の夢でした。

空の色が燃えるような赤に
近いオレンジ色で、上空を
ゆっくりと旋回するドラゴンは、
黒く不気味な感じでした。

それは明らかに不吉な夢でした。

三日後の悲劇

それから、二日間、
これと言って何事も起こらずに
日常は過ぎ、安心しかけていた
ところ、三日目の夜。

ベッドに入ってから、
急に腹痛が始まったのです。

その夜は、何度もトイレと
寝室を往復し、一睡も
出来ませんでした。

朝方、筆者は、すっかり
憔悴しきっていました。

最初は、その当時、
ニュースで報道されていた
ノロウィルスを疑ったのですが
病院に行き診察したところ、
食あたりではないかと
言われました。

*

今回の件では現実世界で
ドラゴンが出てきたわけでは
ありませんが、
夢に漂っていた不穏な空気が
何を意味していたのか、

つまり、こういうことです。

潜在意識は、数日後に起こる
体調の異変をリアルな日常とは、
無関係なファンタジー
に置き換えて、
やり過ごそうとしていた。

” これから起こることは
ファンタジーさ、
現実じゃない ” と。

*

もし、あなたが
幻想的な夢を見たとしたら、
まず、その時に感じた
” 雰囲気 ” を思い出して
みてください。

” 雰囲気 ” そのものが
メッセージなのです。

そして、なぜ、リアルではなく、
幻想的な演出を潜在意識が
選んだのかということを
考えてみてください。

リアルな夢に、リアルで
なければならない理由が
あるのと同じように、
幻想的な夢にも、
そうしなければならない
理由があるのです。

*

私たちは、現実世界を
生きていく中で、
様々なことを体験する。

その中には、
” どうか夢であってほしい ”
と思うような出来事も起こる。

” 単なるおとぎ話 ” として
片づけておきたい不都合な
事実もあるでしょう。

潜在意識も同じことを
考えます。

ただ、私たちと違うのは、
潜在意識は必要とあれば、
夢の世界でドラゴンを召喚
することが出来るということです。

 

関連記事 : リアルとファンタジーが混在する夢|二次元的な三次元

広告

この記事をシェアする