夢を解読するには|現実と夢の接点を見つける

夢は支離滅裂で現実世界とは、
一見、何の関わりも無いように
見えるのです。

しかし、現実世界と全く
関わりの無い夢など、
存在しないのです。

なぜなら、関わりが無ければ、
夢を作る必要も無いからです。

*

それが、解読不能、
支離滅裂に見えるとしたら、
現実世界の常識を持ち込んで、
夢を理解しようとして
しまっているからです。

潜在意識は、あなたに
秘密の暗号を解いて欲しい
わけではないのです。

あなたが、すでに
受け取っているメッセージに
ただ、気づいてほしいだけ
なのです。

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空港でチケットを失くす夢

次は、とある会社員の
男性が見た夢の一例です。

彼には、昇進の話があり、
今週末、そのことで上司と
面談をする予定がありました。

面談を控えた週の途中に
彼は次のような夢を見ます。

空港のロビーのベンチに
座っている。
 
ビジネスクラスのチケットが
無いことに気づき、
カバンの中を引っ繰り返して、
探している。
 
飛行機の出発時刻が
近づいている。

彼に尋ねたところ、飛行機に
乗る予定は、今のところ無い
ということでした。

*

一見、この夢は現実世界とは、
全く無関係に思えますが、
ストーリーを読み解くと、
彼が、今、置かれている状況と
リンクしていることが分かります。

まず、潜在意識は、夢の舞台
として、なぜか彼の私生活とは、
あまり馴染みの無い ” 空港 ” を
選んでいる。

自宅でも、会社でもなく、
通勤に使っている駅でもなく、
あえて ” 空港 ” を選んでいるのです。

そして、その空港は架空の場所。

夢の舞台が架空の場所で
あった場合、夢を見た人の
その場所に対するイメージが
重要になってきます。

では、彼にとって ” 空港 ”
という場所は、どんな
イメージだったのでしょう?

その疑問に、答える前に
もう少し、夢の内容を
観察してみましょう。

*

夢の中で彼は飛行機を
待っています。

筆者は、彼に
次のように尋ねました。

” 一体、どこに
行こうとしていたんですか? ”

彼は、目的地は分からないが、
とにかく、何か焦りがあって、
フワフワした気分だったと
答えます。

それは、仕事なのか、
プライベートで旅行に行く
ためかもはっきりしなかった。

つまり、彼は、どこに行くのかも
分からずに、どこかに行く飛行機
に乗るために空港のロビーで
待っているということになります。

*

一見、奇妙にも思えるこの
曖昧なシチュエーションですが、
こういった曖昧な認識は、
夢の世界ではよくあることです。

単なる記憶力の問題のようにも
思えますが、この夢の場合は、
そもそも、
” 目的地が明確ではない ”
という状態を表している。

強いて言うなら、彼の
目先の目的は、空に上がることです。

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馴染みの無い場所

彼にとって、あまり馴染みのない
” 空港 ” という場所を夢の舞台
にしたのは、まさに、そこが、
” 馴染みが無い場所 ” だからです。

彼は、昇進しようとしている。

新しい役職、新しい部下、責任、
働く場所も変わるかもしれません。

今までの自分には、縁の無かった
” 立場 ” が、馴染みのない場所として
” 空港 ” に置き換えられています。

*

しかし、馴染みのない場所なら、
空港でなくとも、他にも
ありそうなものです。

潜在意識は、
” 自分は、地表から離れて、
空の旅をする直前だから、
浮足立っているのだ ” と、
彼に思わせようとしている。

しかし、実際は、彼は
今週末の面談を控えて
浮足立っているのです。

また、” より高みへ行く”
という意味では、昇進と空の旅は、
似ているのかもしれません。

*

しかし、なぜ、彼の潜在意識は、
昇進の件を空港で飛行機を待つ
という全く無関係に見える
設定に置き換えたのでしょう?

直接、会社を舞台にした夢ならば、
もっと、分かりやすいのに。

直接描写をするわけには
いかないのです。

この夢の目的が、彼が感じている
プレッシャーを別の状況に
すり替えて誤魔化すことだからです。

昇進すれば、会社で認められる
という喜びはありますが、
環境は変わるでしょうし、
責任も重くなる。

そういった先々の心配事が、
彼の心を締めつけことに
なるでしょう。

いえ、すでに締め付け始めている。

だから、夢の中に来てまで、
会社に行くわけにはいかないのです。

*

では、チケットを紛失する場面は、
どう解釈すべきでしょう?

夢の中で、紛失したチケットが
エコノミーではなく、
ビジネスクラスであるという点は
” 1ランク上の ” という意味で、
どことなく” 昇進 ” を示唆している
ようにも見えます。

彼は、紛失したチケットを
探し回るが一向に見つからない。

この夢の作り手は彼自身ですから、
チケットを紛失させているのも
彼による演出です。

彼は、昇進したいという期待感
がある反面、新しいステージへ
進むことに対する不安も抱えている。

彼には、チケットを紛失した
ことにして、飛行機に
乗り遅れるという選択肢も
あるわけです。

飛行機のチケットは取り直せば、
済む話ですが、昇進の件は、
一度、決断すれば、後から
修正することはできない。

*

” 飛行機の出発時刻が
近づいている ”

これは、週末、上司との面談を
控えている状況を示しています。

彼には、昇進を受諾する他に、
辞退をするという選択肢もあり、
決断すべき時が数日後に迫っている。

この夢では、
来るべき人生の分岐点を
単に飛行機に乗り遅れるという
ちょっとしたトラブルに
置き換えることで、
自分の感じている重圧を
少しでも軽くしたいという
心理が表れています。

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接点を見つける

夢は、必ず
現実とリンクしています。

現実とリンクしていない夢は
存在しないのです。

それが、どんなに支離滅裂な
ストーリーであったとしても、
架空の場所であったとしても。

*

ただし、それが、
現在、もしくは、過去に
リンクしているとは限らない。

それが、未来の出来事に
関する夢ならば、現時点では、
リンクしていないように見える。

今回の夢では、彼の現在の
心境が描かれている。

しかし、実際は、上司との
面談当日の心境を描いている
と読むことも可能です。

単に、一、二日、誤差があった
ところで、心境が変わらない
というだけで。

*

もし、あなたが夢を見たとして、
それが、現実世界と全く無関係
に見えたとしても、必ず、
何かしらの接点はあるのです。

それを見つけ出すためには、
夢の内容ばかりに目を向ける
べきではありません。

自分の置かれている状況、
どんな悩みを抱えているのか、
どんな願望を持っているのか、
そういった自己観察の視点が
必要になってくるのです。

*

そして、潜在意識が、なぜ、
そのシチュエーションを選んだ
のかを考えてみてください。

そもそも、その
シチュエーションを選んだのは、
あなたなのです。

あなたは、すでに
メッセージを受け取っている。

それが、メッセージだと
気づいていないだけで。

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